Sunday, December 22nd, 2019

NEO TRADITIONAL GAZATTEER RAKISH TOKYO GUIDE vol.12

MARQUESS SHOEMAKER マーキス シューメーカー
究極の靴を追い求めて
ストイックさを増す靴職人

いつも笑顔だが、靴作りに対する真摯な姿勢は誰よりも強い。
川口昭司、37歳。凄腕の男は、今なお猛烈に進化し続けている。
photography yasutoshi sawano text yuko fujita

 2002年に渡英し、ビスポーク靴職人だったポール・ウィルソン氏に師事。その後、フォスター&サン、ガジアーノ&ガーリングなどのアウトワーカーとして活躍し、2008年に帰国。

 2011年に自身のブランドを立ちあげてからは、瞬く間にその名前を世界に知らしめた川口昭司氏。20世紀初頭に作られた英国のハンドソーンウェルテッドシューズに魅せられた彼は、研究を重ね、当時の作りの手法を自身の手がける靴に取り入れている。

 例えば最近では、ラストメイキングにおいて、足によりフィットさせるよう底面の形状をより立体的にし、中物を薄くしてソールの沈み込みを極力抑えるよう改良を加えた。それは、20世紀初頭のハンドソーンウェルテッドシューズが、かなり履き込まれているのに履き皺も少なく型崩れもせず、今なお美しい形状を保っているところに想を得たものだという。

 自分の靴を作ってくれたお客さんに、いつまでも美しく履いてもらいたい、後世に美しい靴を残したい、川口氏のそんな真摯な思いの表れである。

「ビスポークは1対1のお付き合いですから、自分が作った靴を履いてくださっているひとりひとりのお客様を大切にしたいんです」

MARQUESS BESPOKE
東京都文京区水道2-13-7
TEL.03-6912-2013
営業時間:10:30~19:00(予約制)
無休
marquess-bespoke.blogspot.jp/

本記事は2017年5月24日発売号にて掲載されたものです。
価格等が変更になっている場合がございます。あらかじめご了承ください。

THE RAKE JAPAN EDITION issue 16

Contents

<本連載の過去記事は以下より>

BAR SHERLOCK バー・シャーロック カクテル“THE RAKE”を嗜める世界で唯一のバー

OBJ EAST オブジェ イースト 確かな審美眼を持つアイウェアセレクトショップ

HANEDA AIRPORT JAL FIRST CLASS LOUNGE 羽田空港 国際線 JALファーストクラスラウンジ 羽田空港でジョン ロブの靴磨き

BRIFT Ḧ ブリフト アッシュ サロンのような空間で極上の靴磨きサービス

THE H.W.DOG & CO. ザ エイチ ダブリュ ドッグ アンド コー こだわりが凝縮された帽子専門店

IGARASHI TROUSERS イガラシ トラウザーズ トラウザーズ界、若手の最ホープ

OSAKU オサク 中庸の美を奏でるパンタロナイオ

DAVIDS CLOTHING デイヴィッズ クロージング 貴重なお宝ものが数多く眠る 英国ヴィンテージの聖地

FUGEE フジイ 究極の手縫い鞄作りを 目指し続ける真の求道者

YAMAGAMI SHIRT 山神シャツ シャツ作りへのたゆまない情熱が たゆまない進化を生むシャツ職人

DUNHILL GINZA HOME ダンヒル銀座本店 ワクワクが詰まった紳士の館世界3店舗のみの「ホーム」

ORTUS オルタス 革と対話し、革の魅力を最大限に引き出す手縫い鞄職人

FAKE α フェイク アルファ アメカジテイストを固守する究極のヴィンテージショップ

VICK TAILOR ヴィックテーラー 日本らしい美しさを追求した柔軟性も魅力のテーラー

PECORA GINZA ペコラ銀座 ミラノに連綿と息づくスタイルを東京で継承した第一人者

YOHEI FUKUDA ヨウヘイ フクダ ニッポンのビスポークシューズシーンの牽引役となった靴職人

SARTORIA CICCIO サルトリア チッチオ 世界中の富裕層を魅了する都会的なナポリ仕立て

ANGLOFILO アングロフィロ 古きよき時代のナポリ仕立ての空気を追い求める男

BRYCELAND’S CO. ブライスランズ 原宿から世界に向けて発信される“イーサンズワールド”

ザ・レイクの東京案内