Wednesday, December 11th, 2019

NEO TRADITIONAL GAZATTEER
RAKISH TOKYO GUIDE vol.1
ザ・レイクの東京案内

世界の洒落者は、いま“トーキョー” に注目している
ニューヨークもパリもロンドンもミラノも最高にエキサイティングな都市だが、
富裕層におけるファッションシーンの盛り上がりでは、東京はそれ以上かもしれない。
東京にやってくる外国人の数は、メンズクロージングの世界においてもうなぎ上りだ。
欧米には都市ごとに明確なファッションのテイストがあるが、
東京が面白いのは、欧米の各都市のスタイルが複雑に絡まり合い、ガラパゴス的に
進化を遂げ、世界のどの都市にもない強烈な個性を生み出している点である。
東京には世界でもトップクラスの職人がひしめき合い、抜群に感度の高い
ショップが揃っている。至高のビスポークからヴィンテージストアまで、
世界の洒落者たちを魅了してやまない、ザ・レイク・ジャパンがセレクトした東京案内。
text yuko fujita

前列左はアスコット チャンのジャスティン・チャン氏。中央がブライスランズのクリエイティブディレクター、イーサン・ニュートン氏で、右がパートナーのケンジ・チュン氏だ。後ろ左から、北京から来たカルヴィン・ツァン氏、アングロフィロの小野雄介氏(P56参照)、ブリオのジョージ・ワン氏、スタッフの平松優也氏、W.W.チャンのパトリック・チュウ氏。

BRYCELAND’S CO.
ブライスランズ
原宿から世界に向けて発信される“イーサンズワールド”

世界中が最も注目している東京のNo.1ショップは、
昨年原宿にオープンしたここブライスランズだろう。
 香港のアーモリーの立ち上げに参画し、ラルフ ローレンのアジアン・パシフィック地区のメンズラグジュアリー シニアディレクターを務めたオーストラリア人のイーサン・ニュートン氏。

 彼が香港人の実業家ケンジ・チュン氏と組んで、昨年3月、原宿にオープンしたブライスランズは、本格仕立てのテーラードとヴィンテージの両者を絶妙にミックスさせた独自のスタイルを打ち出し、いま世界的な注目を集めているメンズストアだ。

 例えばメイド・トゥ・メジャーで展開しているナポリのダルクオーレのスーツは、従来のカットとは全く異なるイーサンの頭の中にある理想のイメージを具現化したものだ。肩幅を広くとり、ゴージは低く、裾はカッタウェイのように外に逃がし、トラウザーズはハイウエスト。

 ナポリのアンブロージの既製品トラウザーズをいち早く仕かけたのもイーサンだ。同じく股上を深くしたアウトの2プリーツで、バリバリのヘビーウェイトの生地を乗せて展開している。

 また、最近入荷してきたアスコット チャンのカッタウェイシャツは、一世を風靡した製品洗いのそれとは全く異なる、ラルフ ローレンのパープル レーベルを意識したかのようなドレス感の強いそれ。そこには常にイーサンの今の気分が反映されている。

 良いと思ったブランドは国を問わずに展開しており、香港の利工民(リークンマン)の下着や、ハンガリーのヘストラのグローブ、カナダのヒメル ブロスのレザーブルゾンといったあたりが面白い。さらに、ミリタリーをはじめとするヴィンテージの掘り出し物まで揃えている。

 取材日は香港のテーラーW.W.チャンとシャツのアスコット チャンの合同トランクショーだった。北京のジョージ・ワン氏や氏の友人カルヴィン・ツァン氏らも駆けつけ、いつものように店には豪華で多彩な顔ぶれが揃っていた。

東京都渋谷区神宮前3-15-4
TEL.03-6721-0133
営業時間:12:00~20:00(日曜~18:00)
定休日:月曜(相談可)・祝日
www.brycelands.com

本記事は2017年5月24日発売号にて掲載されたものです。
価格等が変更になっている場合がございます。あらかじめご了承ください。

THE RAKE JAPAN EDITION issue 16

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