June 2021

―Interview― Maserati Japan / CEO
GREGORY K.ADAMS

日本における
マセラティ絶好調の理由

text tatsuya otani

Maserati MC20全長×全幅×全高:4,669×2,178×1,224mm。ホイールベース:2,700mm。トレッドF/R:1,681/1,649mm。タイヤF/R:245/35R20/305/30R20。車両総重量:1,500kg以下。エンジン:V6 90度 3,000cc。最高出力:630ps。最大トルク:730Nm。ボア×ストローク:88×82mm。後輪駆動。0-100㎞/h加速:2.9秒以下。0-200km/h加速:8.8秒以下。最高速度:325km/h以上。¥26,500,000 Maserati(マセラティ コールセンター Tel.0120-965-120)

 しかも、今後のマセラティはニューモデルが目白押しだという。

「間もなくギブリ ハイブリッドが追加されるほか、ギブリやクワトロポルテのトロフェオ・モデルにはフェラーリ製のV8エンジンが搭載されます。また、DセグメントSUVのグレカーレも発表されます。さらにグラントゥーリズモがフルモデルチェンジを受けます」

 そうしたなかで特に注目なのがスーパースポーツカーのパフォーマンスを備えたMC20である。

「MC20はマセラティのフラッグシップなのでいわゆるピュアスポーツではなく、ラグジュアリー性でも優れています。おかげさまで日本での人気は高く、オーダー数は世界全体の第3位。日本人とイタリア人はデザイン性や細部へのこだわりなどの点でよく似ていることも成功のヒミツでしょう」

MC20はカーボンコンポジットモノコックを採用。F1由来のテクノロジーを取り入れた最高出力630psのV6 3.0リッター・ターボエンジンをミッドシップにレイアウトする。マセラティにとってはMC12以来、およそ18年ぶりに登場するスーパースポーツカーだが、スパルタンなピュアスポーツではなく、ラグジュアリー性が高いグランツーリスモである点が大きな特徴となっている。

本記事は2021年3月25日発売号にて掲載されたものです。
価格等が変更になっている場合がございます。あらかじめご了承ください。

THE RAKE JAPAN EDITION issue 39

1 2

Contents

<本連載の過去記事は以下より>

いま超高級品が元気!

類い稀なるエルメスの ポロサス クロコダイル

フィレンツェ10年仕込み! 新星“ORMA”が人気沸騰の予感

MOF受章職人による パリ発の研ぎ澄まされた鞄

オーダースーツの新潮流は 仕立て映えするソフトラグジュアリー

極上素材のセットアップで 優雅なリラックス時間を

群を抜くしなやかさの 極上レザーブルゾン

トゥールビヨンという 原点への敬意

限られた者だけが 手に入れられる“音”

毎日使える 1000万円超えの機械式時計

数千万〜億超えのクルマが 次々と完売!

落札記録を更新し続けた オークションの世界

人気が急上昇 国内の億超えリゾート物件