Monday, May 10th, 2021

DORMEUIL “15.7 4PLY BRIO”

ドーメルの名作服地“15.7 4プライブリオ”の魅力とは?

1842年の創業以来、服地ブランドのトップに君臨し続けているフランスの名門ドーメル。
人気急上昇中の“15.7”コレクションに、ラグジュアリーモヘアウール服地の“15.7 4プライブリオ”が仲間に加わった。
photography jun udagawa
styling akihiro shikata
text yuko fujita

新しい時代にふさわしい
ラグジュアリーモヘアウール

鈴木貴博氏(左)ドーメル・ジャポン 取締役社長
1972年生まれ。生地畑一筋で22年。2005年にドーメル・ジャポンが設立された際の立ち上げメンバーであり、業界内では“ドーメルマン”の異名を誇る。生地に関しては糸の組成からフィニッシングに至るまでを熟知している。今年1月、取締役社長に就任。

山浦勇樹氏(右)伊勢丹新宿店 メンズテーラード クロージング バイヤー
1983年生まれ。2006年に伊勢丹入社。イセタンメンズの巨大なクロージング部門を統括。新宿店メンズ館5階のアルチザンラウンジを日本のオーダースーツの聖地にした仕掛け人でもある。最近はラグジュアリーでありながら耐久性も備えたファブリックに注目している。

あの15.7 4プライに厳選された極細キッドモヘア糸を
掛け合わせたドーメルならではの上質ファブリック
鈴木 “15.7”はスーパー160’sに相当する15.7マイクロンの非常に細い原毛を使用していることからそう名づけられ、5年ほど前に2プライの糸で織り上げた生地でデビューしました。その後、三越伊勢丹さんとのお取り組みで4プライ、6プライ、8プライとラインナップが増えていき、長く使えて不変性が求められる時代の中で、そこをよりしっかり満たしながら、良質な原毛が生むしなやかなタッチによって多くの人を魅了し、今やドーメルの核となる人気を誇る生地にまで成長を遂げました。

山浦 これまで服好きの方たちはヘビーウェイトの生地を好む傾向にありましたが、“15.7 4プライ”の登場が転機となって、しなやかな生地に目を向けられるようになってきました。

鈴木 昨今のカジュアル化の中で、カジュアル=ラフという図式ではなくて、コンフォートがキーワードになってきたと思うんです。コンフォートさを備えながらそれなりの耐久性も備え、仕立て映えもするからこそ、人気なのだと思います。

山浦 ドーメルについて語られるとき、今まではトニック、スーパーブリオ、スポテックスという3服地についてが圧倒的に多かったと思うんです。そこに突如として15.7が仲間に加わって、今はそれが主役になろうとしています。

鈴木 ドーメルは伝統あるものを大切にしながら新しい形を生み出し続けてきましたが、次のヴィンテージになりうる生地を生むべく奥行きをつけていこうと三越伊勢丹さんと開発したのが、4プライ、4プライミルド、ナノ加工で撥水機能を付加した6プライ、8プライのトラベラーという4つの15.7だったんですよね。

山浦 そして今回、ドーメルの歴史と15.7をさらに融合させようということで生まれたのが、“15.7 4プライブリオ”です。

鈴木 経糸の“15.7 4プライ”に見合った素晴らしい品質の南アフリカ カルー産のキッドモヘアを使用し、緯糸には40.5番(スーパーブリオは21番)の極細モヘア単糸をもってきました。キッドモヘアの毛は22~29マイクロン、アダルトモヘアは27~34マイクロンなのですが、今回は23マイクロンの毛を使用したからこそ40.5番の糸に紡げたわけです。通常、モヘアは伸縮性を備えませんが、これは伸縮性やシワ回復力、耐久性を備えています。モヘアに卓越したドーメルらしい、ある意味ファンクションをもった生地に仕上がっています。

ドーメルのスペシャル服地が
揃ったマスターピースバンチ

三越伊勢丹には、同店の別注によって誕生した“15.7”の各シリーズ(4プライ、4プライミルド、6プライ、8プライ)やオリジナルトニックなど、コアな名作服地のみを集めたスペシャルバンチが置かれている。“15.7 4プライブリオ”とともに、触り比べてみてほしい。

本記事は2021年3月25日発売号にて掲載されたものです。
価格等が変更になっている場合がございます。あらかじめご了承ください。

THE RAKE JAPAN EDITION issue 39

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