Monday, March 9th, 2020

MASSIMO MASSSACCESI

RAKISH MANは、
職人の仕事を美しい色彩で楽しむ

クラシックにまとめながら、美しく華のある色使い。
それでも紳士の品を保っているのは、内面から滲み出るエレガンスがあるから。
カプリ島をこよなく愛するナポリの紳士。
photography antonio aragona text yuko fujita

Massimo Masssaccesi / マッシモ・マッサッチェーシ1952年、ローマ生まれ。大学を卒業後、保険業、サンカルロ劇場の支配人などを経て、99年にヨットクラブカプリを創設。現在は名誉会長を務める。ペン、ライター、そしてコマのコレクターであり、葉巻をこよなく愛する。カシミアをはじめとする上質な素材と美しい色彩を愛する、ナポリきってのジェントルマンである。カプリ島名誉市民。

 1999年にヨットクラブカプリを創設し、現在は同ヨットクラブの名誉会長を務めるマッシモ・マッサッチェーシ氏は、カプリ島の名誉市民でもある、ナポリでは名の知られた、とてもエレガントな紳士だ。彼もまた仕立て服を愛してやまない。

 サルトリアは、かつてはローマのトミー&ジュリオ カラチェーニ、ナポリのパスクァーレ・サビーノ、アントニオ・パニコなどを贔屓にしていたが、最近のもっぱらのお気に入りはチェーザレ アットリーニだ。

 マッシミリアーノとジュゼッペのアットリーニ兄弟のことを「兄弟」と呼ぶほど仲良しで、カサルヌオーヴォの本社まで足を運んでは、お気に入りの特別な生地を探してス ミズーラしている。彼の人生における大きな楽しみのひとつだそうだ。

 シャツはナポリのメローラ・エ・デレーロほかローマのバッティストーニ。靴はマダム・オルガと親交が深いことからベルルッティを愛用し、50足以上を所有。傘はもちろん、ナポリが誇るマリオ・タラリコだ。「カプリに雨は似合わない」と笑いつつも、マッサッチェーシ氏のスペシャルモデルを含めてこれまでに50本以上をオーダーしている。

 サルヴァトーレ・パリーシ氏とも親交が深く、紳士葉巻クラブ「UBI MAIOR」の創設メンバーのひとりでもある。パリーシ氏のテイストが“モルトイングレーゼ(イタリア人的解釈の超英国調)”なのに対し、マッサッチェーシ氏の装いは鮮やかな色彩でとても華やかだ。

 ただし、ピッティ ウォモなどの流行を追った華やかさではなく、地に足のついた華やかさで、それは色を自分のものにし、自身のスタイルとして確立していることの証でもある。

「私は美しいものをこよなく愛します。私の色使いはカプリ島の美しくエレガントな風景からインスピレーションを得たものです。カプリの夜はネイビーなどのシックな装いが基本ですが、太陽の下では美しい色を楽しみたいですからね。美しい色は私をいつもハッピーにしてくれます」 

THE RAKE JAPAN EDITION issue 31

Contents

<本連載の過去記事は以下より>

RAKISH MANは、 クラシック・カーを愛する

RAKISH MANは、 ヴィンテージのリングを持っている

RAKISH MANは、 使い込むほどに味の出る鞄を知っている

RAKISH MANは、 自宅にアートピースを飾っている

RAKISH MANは、 シガーを嗜む隠れ家を持っている

RAKISH MANは、玄人好みの生地を知っている

RAKISH MANは、 すべてに自分の決まった職人がいる

RAKISH MANは、トレンドから距離をおいた 自分のスタイルをもっている