June 2021

―Interview― Maserati Japan / CEO
GREGORY K.ADAMS

日本における
マセラティ絶好調の理由

マセラティが売れている。ウワサでは新型スポーツカーMC20は2年以上のバックオーダーを抱えているという。
新しくジャパン社の社長に就任した、知日派に話を伺った
text tatsuya otani

Gregory K. Adams / グレゴリー・K・アダムズ1965年アメリカ生まれ。フェラーリ、ダイムラー、フォードなどのほか日産や三菱で主要な役職を経験。また電気自動車のスタートアップ企業で副社長を務めたことで自動車の電動化にも一家言を有する。「電動化はサステイナブルなだけでなくパフォーマンスやラグジュアリー性の向上にも貢献する」が信条。早稲田大学大学院でも1年間学んだ。

 昨年、マセラティ ジャパンの社長に就任したグレゴリー・K・アダムズ氏はアメリカ生まれのアメリカ育ちだが、日本の大学で学び、ふたつの日本車メーカーに勤務した経験を持つ知日派、親日派でもある。そして当然のように流暢な日本語を操る。

「生まれついてのクルマ好きで、言葉が話せるかどうかの幼い頃から路上を走るクルマのモデル名や年式を言い当てていたそうです」

 これまで五指に余る自動車ブランドで重責を担ってきたアダムズ氏がマセラティを選んだ理由とは何だったのか?

「マセラティとフェラーリは親戚のような関係ですが、私はフェラーリ・ジャパンの設立に関わった経験があって、マセラティのことは以前からよく知っていました。しかもこれからは電動化の時代。静かで動力性能が優れた電気自動車やハイブリッドなどのテクノロジーは、パフォーマンス、ラグジュアリー、そしてグランドツーリングをブランドバリューとして持つマセラティと相性がいい。これからマセラティの時代がやってくると確信しています」

本記事は2021年3月25日発売号にて掲載されたものです。
価格等が変更になっている場合がございます。あらかじめご了承ください。

THE RAKE JAPAN EDITION issue 39

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Contents

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