July 2021

The 10 MOST Rakish JAPANESE SHOMAKERS

ウェルドレッサーたちもオーダーしているニッポンのビスポーク靴

text yuko fujita
photography jun udagawa

技術に優れ美しいだけでなく
靴作りへの情熱が非常に高い

KEVIN SEAH BESPOKE
Kevin Seah
1975年、シンガポール生まれ。17歳でレディースのオートクチュールの世界に。34歳でメンズテーラーに転身し、「ケヴィン・シアー ビスポーク」を始動。

「日本のビスポークシューズシーンのように、たくさんのスタイルがあって職人どうしが切磋琢磨し合っている国は、世界を見渡してもほかにないと思います。その中でも私のお気に入りとしてあげたいのは、香港在住の日本人靴職人マサル オクヤマと、東京のタイ シューメーカーです。どちらもウチの店でビスポークのトランクショーを開催しているのですが、それぞれがとてもセクシーなラインをしていて、いつも惚れ惚れします。もちろん、シンガポール人にもとても人気があります。年齢が自分と近い彼らの靴作りに対するパッションの高さには、すごく刺激を受けています。一緒に歳を重ねながら、長く付き合っていけるのもいいですね」

Masaru Okuyama(左)
TYE Shoemaker(右)
マサル オクヤマの奥山 大氏は、香港に工房を構える日本人のビスポーク靴職人。右のタイ シューメーカーの靴はメッシュの革を編むところから自作している。

THE RAKE JAPAN EDITION issue 24
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Contents

<本連載の過去記事は以下より>

世界を虜にするニッポンの 美しい靴ベスト10

イーサン・ニュートン×福田洋平 座談会

スピーゴラ:世界一美しいクロコダイルのビスポークシューズ

ヨウヘイ フクダ:ミリ単位の美意識が生む完璧なプロポーション

マーキス シューメーカー:1930~40年代の英国ビスポークの靴作りを追求

イル クアドリフォリオ:個性革を自在に操る、革の魔術師

アン:ブロックから削り出すラストメイキングの奇才

セイジ・マッカーシー:日米ハーフの元エリートによる超絶クールなビスポーク靴

ユウキ・シラハマ ボティエ:日・伊・仏が融け合った現代的なビスポーク

タイ・シューメーカー:スラッとしていてグラマラス。女性のような色気のビスポーク

コルノ ブルゥ:完成されたベースラストから生まれる安心のビスポーク

コウジ エンドウ ボティエ:フランス仕込みのノルヴェジェーゼで世界を魅了