July 2021

The 10 MOST Rakish JAPANESE SHOMAKERS

ウェルドレッサーたちもオーダーしているニッポンのビスポーク靴

text yuko fujita
photography jun udagawa

英国靴職人を感嘆させた
マンドールの芸術的な手仕事

OAK ROOM
Robin Chang
1977年、台北生まれ。自国に素晴らしい靴文化を広めたいとの思いで、2014年、台北に靴のスペシャリティストア「オークルーム」をオープン。

「マンドールの村田英治さんが凄いと思うのは、ラストメイキングからアッパー製作、ボトムメイキングに至る全工程を、すべて自分ひとりでこなしている点です。仕事の美しさはとても有名な英国の靴職人の友人に『クレイジー!』と言わしめたほど。クラシックなラウンドトウはバランスが本当に絶妙で、特にお気に入りです。縁があってビスポークサンプルを数足譲っていただき、店で大事に飾っています。日本のビスポークシューメーカーは作りやフィッティングが丁寧というのももちろんありますが、素晴らしいセンスやオリジナリティを持った優秀な職人も数多くいます。これから今まで以上に活躍の場を世界へ広げていってほしいと願っています」

Main d’orすべての工程に驚異的に高い技術を駆使していると評判の超絶技巧派の靴職人、村田英治氏とは以前から親交があるそうで、自身でも2足をオーダー。どのモデルも繊細でありながら力強いエレガンスを備えている。この中で氏がオーダーしたのは、いちばん左の靴。

THE RAKE JAPAN EDITION issue 24
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Contents

<本連載の過去記事は以下より>

世界を虜にするニッポンの 美しい靴ベスト10

イーサン・ニュートン×福田洋平 座談会

スピーゴラ:世界一美しいクロコダイルのビスポークシューズ

ヨウヘイ フクダ:ミリ単位の美意識が生む完璧なプロポーション

マーキス シューメーカー:1930~40年代の英国ビスポークの靴作りを追求

イル クアドリフォリオ:個性革を自在に操る、革の魔術師

アン:ブロックから削り出すラストメイキングの奇才

セイジ・マッカーシー:日米ハーフの元エリートによる超絶クールなビスポーク靴

ユウキ・シラハマ ボティエ:日・伊・仏が融け合った現代的なビスポーク

タイ・シューメーカー:スラッとしていてグラマラス。女性のような色気のビスポーク

コルノ ブルゥ:完成されたベースラストから生まれる安心のビスポーク

コウジ エンドウ ボティエ:フランス仕込みのノルヴェジェーゼで世界を魅了