July 2021

The 10 MOST Rakish JAPANESE SHOMAKERS

ウェルドレッサーたちもオーダーしているニッポンのビスポーク靴

text yuko fujita
photography jun udagawa

日本人の素晴らしい情熱と
高い美意識が最高の靴を生む

BRIO BEIJING
George Wang
1980年、北京生まれ。大学までカリフォルニアで生活。2015年、北京で初となるメンズクラシックショップ「ブリオ ベイジン」をオープン。

「長い歴史があるヨーロッパのシューメーカーは、代々受け継がれた伝統的なスタイルがあって、クオリティに対してそこまで細心の注意が払われていないことがたまにあります。一方、日本のビスポークシューメーカーは皆まだ若く、靴作りに対して素晴らしい情熱をもっていて、深い自論をもっています。今回はヨウヘイ フクダ、スピーゴラ、マーキス シューメーカーの3足を選びましたが、私にはそれぞれがまったく異なったキャラクターに映ります。マーキスは決してオーバードレスでなく自然であり、スピーゴラはよりカジュアルなスタイルに溶け込みます。とてもシャープなラインのヨウヘイ フクダの靴は、クラシックなダークスーツに合わせたいですね」

Yohei Fukuda(左), Spigola(中), Marquess Shoemaker(右)中央のナイルクロコ製スリッポンは、ここで紹介しているように、スピーゴラを代表する人気素材。左のヨウヘイ フクダのサイドエラスティックにも注目。

THE RAKE JAPAN EDITION issue 24
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Contents

<本連載の過去記事は以下より>

世界を虜にするニッポンの 美しい靴ベスト10

イーサン・ニュートン×福田洋平 座談会

スピーゴラ:世界一美しいクロコダイルのビスポークシューズ

ヨウヘイ フクダ:ミリ単位の美意識が生む完璧なプロポーション

マーキス シューメーカー:1930~40年代の英国ビスポークの靴作りを追求

イル クアドリフォリオ:個性革を自在に操る、革の魔術師

アン:ブロックから削り出すラストメイキングの奇才

セイジ・マッカーシー:日米ハーフの元エリートによる超絶クールなビスポーク靴

ユウキ・シラハマ ボティエ:日・伊・仏が融け合った現代的なビスポーク

タイ・シューメーカー:スラッとしていてグラマラス。女性のような色気のビスポーク

コルノ ブルゥ:完成されたベースラストから生まれる安心のビスポーク

コウジ エンドウ ボティエ:フランス仕込みのノルヴェジェーゼで世界を魅了