July 2021

The 10 MOST Rakish JAPANESE SHOMAKERS

ウェルドレッサーたちもオーダーしているニッポンのビスポーク靴

text yuko fujita
photography jun udagawa

ヒデタカ フカヤは人生を
靴に映したアーティスト

VILLA DEL COREA
Seon Hwang
1978年、ソウル生まれ。1993~2003年までNY在住。2010 年にビスポーク専門のオーダーサロン「ヴィッラ デル コレア」をソウルにオープン。

「日本の靴職人は、よりソフィスティケイトされた、隅々にまで細かな配慮がいき届いた素晴らしい仕事をされていると思います。国民性も関係していると思うのですが、その仕事は自然体であるというよりは、完璧さを追求したものと表現するほうが近いかもしれません。私のお気に入りであるフィレンツェ在住、イル ミーチョの深谷秀隆さんは、最もソフィスティケイトされた靴を創造するビスポークシューメーカーです。彼が手がける靴は、彼の人生そのものです。ただ、彼は単なるシューメーカーではなく、自身と常に格闘しているアーティストでもあります。靴は彼自身を表現していて、それは常にスタイリッシュで、我が道を突き進んだものなのです」

Il Micio5足ともすべてイル ミーチョ。深谷秀隆氏はもともとファッションデザイナーで、1998年からイタリアに渡って靴職人として修業を積み、2004年、フィレンツェに自身の工房を構えた。非常にアーティスティックなビスポークシューメーカーとしてRAKISH MEN にもファンが多い。

THE RAKE JAPAN EDITION issue 24
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Contents

<本連載の過去記事は以下より>

世界を虜にするニッポンの 美しい靴ベスト10

イーサン・ニュートン×福田洋平 座談会

スピーゴラ:世界一美しいクロコダイルのビスポークシューズ

ヨウヘイ フクダ:ミリ単位の美意識が生む完璧なプロポーション

マーキス シューメーカー:1930~40年代の英国ビスポークの靴作りを追求

イル クアドリフォリオ:個性革を自在に操る、革の魔術師

アン:ブロックから削り出すラストメイキングの奇才

セイジ・マッカーシー:日米ハーフの元エリートによる超絶クールなビスポーク靴

ユウキ・シラハマ ボティエ:日・伊・仏が融け合った現代的なビスポーク

タイ・シューメーカー:スラッとしていてグラマラス。女性のような色気のビスポーク

コルノ ブルゥ:完成されたベースラストから生まれる安心のビスポーク

コウジ エンドウ ボティエ:フランス仕込みのノルヴェジェーゼで世界を魅了