April 2019
WILL&TESTAMENT
稀代の怪優ウィレム・デフォー
fashion direction jo grzeszczuk Special thanks to The Carlyle Hotel, New York

ジャケット、トラウザーズ Edward Sexton
シャツ¥23,000 Drake’s
タイ Fumagalli 1891 by The Rake
時計「UR-105 CT」自動巻き、Tiケース、53×39.5mm。
世界限定50本(日本未入荷)。¥8,150,000 Urwerk
「特に不幸でもなかったけれど、故郷には芸術家の育成に役立つものはなかったな。芸術家の知り合いも周りに誰もいなかった。社会慣習への順応と生産性を重視するのが当時の風潮だったから」
父は医師、母は看護師だったこともあり、8人の子供たちは自然と大きな志を持つようになった。父の背中を追って高名な外科医になった兄もいるが、ウィレムは別の生き方を考えるようになった。
「兄弟全員、期待以上の成果を出そうと頑張った。でもあるとき、僕は他に興味があるのだと気づいて、もっと大きな外の世界に出たいと思うようになったんだ」
彼のクリエイティブな一面が一気に開花したのは、ウィスコンシン大学に通っていた頃だった。それは映像の授業で、ジャーナリズム的な試みという形で現れた。彼の映像作品には、映画界における40年近くのキャリアを形成することになる、因習打破主義がにじみ出ていた。
本記事は2019年1月25日発売号にて掲載されたものです。
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THE RAKE JAPAN EDITION issue 26