September 2018
RAKE-IN-PROGRESS:SAM HEUGHAN
サム・ヒューアン インタビュー
ドラマ『アウトランダー』で人気を博す、気鋭のスコットランド人俳優にインタビューをした。

チャコール・バージン・ウール・スリーピース・スーツ Connolly
グレーのコットン・シャツ Budd Shirtmakers
ネイビーシルクニットネクタイ Francesco Marino for The Rake

原作はダイアナ・ガバルドン。タイム・トラベルの物語で、その舞台はスコットランドにもかかわらず、人気に火がついたのは、まずアメリカからチリ、オーストラリアから日本など、英国以外の国々だった。
ヒューアンは、それ以外の役にも果敢に挑戦している。スパイ・アクションで、ボンド映画のパロディ“The Spy Who Dumped Me”(日本公開未定)でコメディに挑戦した。ジェイミーとは、相当に違う役柄だ。
ヒューアンのスケジュールは多忙だ。彼は映画の他に“マイ・ピーク・チャレンジ”というチャリティ活動を主宰している。何かに挑戦することを通じて、人々に肉体面、精神面での成長をうながす運動だ。彼自身は世界中を回るマラソンに挑戦しており、その活動を通じて、慈善団体に寄付をしている。
さらには、彼自身のウイスキーのブランドを生み出すということも計画している。実に多方面にわたる活動をしている男なのだ。
——スコットランドで生まれ育ったことは、どのようにあなたに影響を与えましたか?
「私はスコットランド南西部のカントリーサイドで育ちました。そして私は幼い頃、田舎に住むことができて、とても幸せだったと思います。ひとりで大自然の中に佇んでいると、大きな自由を感じられます。想像力を目いっぱい広げられるのです。私は12歳のときにスコットランドの首都、エジンバラに移りました。それは大人になりかけの私にとって、ちょうどいいタイミングでした。演劇に興味を持ち、地元の劇場に行くようになりました。そして“演技”というものに夢中になったのです。私という人間の大部分は、スコットランドという土地によって形作られたものですね」
——いつ、演劇で生計をたてることができると思いましたか?
「それは、いまだに思えていませんね。俳優とか、芸術家は、人気商売です。一寸先は闇の世界です。私はいま絶好調といえるくらいに仕事に恵まれていますが、これから先はどうなるかわからないと思っています。しかし、そう思うことは、決して悪いことではないとも思います。いつも変化に備えているということだからです」
——『アウトランダー』で、カルト的な人気を得た今、それについて、どう思いますか?
「『アウトランダー』には、カルト的なファンがついています。ダイアナは20年以上も前に原作本を書いたので、昔からのファンだった人が多いのです。しかしその後も、原作を知らない、新しいファンを獲得出来ています。彼らは最初はアマゾンかなにかで、その名を知ったのでしょう。しかし、新しいファンたちは非常に協力的で、熱狂的で、時には古くからのファンよりも目立つ存在です。それぞれのキャラクターに思い入れを持っています。おそらく彼らは、『ロード・オブ・ザ・リング』や『ゲーム・オブ・スローンズ』のように、物語を楽しんでくれたのでしょう」
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