March 2020

TRIBUTE TO CITY OF LIGHTS —1900

120年前のパリで
讃えられた“ルイ13世”

産業革命が進み、華やかに繁栄して絶頂期にあったベル・エポック期のパリ。
20世紀の100年を見据えた万国博覧会で、
至高のコニャック「ルイ13世」は名誉ある最高賞を受賞した。
issue10

100年という“時”が詰まった液体 前述の通り、今日も世界最高級のコニャックとして知られている「ルイ13世」にとって、“時”は非常に重要な要素のひとつである。

 読者諸兄は既にご存じに違いないが、「ルイ13世」はコニャック地方グランド・シャンパーニュ地区の最高級の葡萄のみを使った約1200種類ものオー・ド・ヴィー(原酒)を複雑にブレンドして造られる。

 このオー・ド・ヴィーは100年という長い時間を、数世代のセラーマスターに受け継がれていくことによって誕生する。ゆえに「ルイ13世」の深い味わいは、100年という“時”が凝縮されていると表現される。

 まさしく“時”の魔法にかかったこの味わいは、1900年のパリ万博で振る舞われた時代はもちろん、1874年の誕生から寸分の狂いもないものであり、当時から一切変わっていない。

本記事は2020年3月25日発売号にて掲載されたものです。
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THE RAKE JAPAN EDITION issue 33

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