Thursday, June 18th, 2020

Exclusive Interview
JON HAMM
HAS SOMETHING ON HIS MIND

俳優:ジョン・ハム
遅咲きが貫く信条

ジョン・ハムを見て、何を思い浮かべるだろうか。
『マッドメン』のドン・ドレイパーと同じく、彼の心の内は奥が深い。
改めて彼を見ると、現代の男らしさを示していることに気づくかもしれない。
text tom chamberlin photography nino muñoz
fashion direction grace gilfeather styling veronica perez

Jon Hamm / ジョン・ハム1971年、ミズーリ州セントルイス生まれ。大学を卒業後、教師の職を経て俳優の道へ。広告業界の人間模様をスタイリッシュに描いたテレビドラマ『マッドメン』で主人公を演じてブレイク。『ベイビー・ドライバー』(2017年)や『リチャード・ジュエル』(2019年)でも好演。2020年公開を控える『トップガン マーヴェリック』にも出演予定。

スーツ 参考商品 Hackett London(ハケット ジャパン Tel.03-6427-7440)
シャツ、タイ、チーフall by Budd Shirtmakers
ソックス ¥3,300 Pantherella(真下商事 Tel.03-6412-7081)
シューズ George Cleverley

 ジョン・ハムは、テレビドラマ『30 ROCK』で、そのあまりに眉目秀麗なおかげで欠点を大目に見てもらえるドリュー・ベアード医師を演じている。その役柄から判断すると、ハムはツイている男にしか見えない。何といっても、彼はドラマチックな役でもコミカルな役でも成功し、『マッドメン』のドン・ドレイパーをはじめ、当たり役ばかりである。

 ハリウッドの有名人たちは皆、高収入で見目麗しい夢のような人生を送っていると思われる。大衆は彼らを空想上の人物として捉えるのだ。そして大抵はパパラッチの情報だけで彼らの人間的側面を知る。しかし、少なくともハムについては明らかな誤解だ。私のような雑誌編集者の特権は、インタビューを通じて有名人の内面に触れられることかもしれない。

蔑ろにされたメンタルケア ジョン・ハムはミズーリ州のセントルイスで育った。2歳のときに両親が離婚したが、幼少期は至って普通の暮らしを送ったようだ。彼の社会生活も、世の親が子供に望む形とそう変わらなかった。

「セントルイスは最高だった。大勢でつるむ子供たちが、走り回っては独自に遊びを生み出すんだ。僕もそのひとり。両親が離婚していたから、自分の力で成長したところがあった。“あるもので楽しみを生み出そう”という感覚が大きかったし、プレッシャーを感じずに監視されることもなかったのは幸せだったな」

本記事は2020年3月25日発売号にて掲載されたものです。
価格等が変更になっている場合がございます。あらかじめご了承ください。

THE RAKE JAPAN EDITION issue 33

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