Sunday, May 17th, 2020

手仕事モノ図鑑06

100 HANDS
「ゴールドライン」シャツ

“神は細部に宿る”という言葉のごとく、磨き抜かれた職人技は
ほんのわずかなディテールにも結晶のごとく集約されている。
そんな手仕事名品たちの“見どころ”を解説しよう。
text hiromitsu kosone photography jun udagawa styling akihiro shikata

膝下にピタリ沿う
弓なりのカーブ

issue10

Craftsmanship Point「ゴールドライン」はフルハンドによって作られる。左上:カフ付け、剣ボロなど細部も手縫い。右上:肩線と袖付けは非常に細かいピッチで縫われている。袖はギャザーを入れて優雅な雰囲気を演出。左下:ボタンホールは通常の約2倍の密度で手かがり。右下:襟裏には玉のような装飾ステッチが施されている。

 ブランド名は、多数の職人を擁するインドの自社工房に由来。彼らが手仕事を駆使して仕立てるシャツだから“100 HANDS”というわけだ。

 そのハイグレードシリーズである「ゴールドライン」のシャツは袖付け、襟付けといった要所はもちろん、ボタン付けや剣ボロの縫製カンヌキ留めなどあらゆる箇所に手縫いが用いられている。しかも非常に精緻だ。このあたりはイタリアのシャツとも違う味わいで、日本と同様に繊細な仕事を得意とするインドならではの仕上がりだろう。

 さらに注目すべきは、生地の裁断まで手で行われているということ。これによって生地の特性を最大限生かすことができるという。型紙以外は完全にビスポークと同じ工程ということになるから、極めて贅沢な一枚なのだ。まさに“100 HANDS”の看板に偽りなしといったところである。

本記事は2020年3月25日発売号にて掲載されたものです。
価格等が変更になっている場合がございます。あらかじめご了承ください。

THE RAKE JAPAN EDITION issue 33

Contents

<本連載の過去記事は以下より>

THE WARMTHCRAFTS-MANUFACTURE コードバン鞄

JOHN LOBB ビスポーク乗馬ブーツ

FERRUCCIO SERAFINI バッグ

KENJI KAGA エンブロイダリータイ

ANTICA CAMICERIA LOMBARDI シャツジャケット

CICCIO ビスポークスーツ