March 2015

RALPH LAUREN
THE AMERICAN DESIGNER

偉大なる、アメリカンヒーロー
―ラルフ・ローレンのすべて―

by wei koh
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ニューヨーク市で開催された、2013年ピンク ポニー デイ ウォーク(2013 Pink Pony Day Walk)。毎年10月、世界各地で働くラルフ ローレン社の従業員は、がん撲滅運動への支持を表明し、意識の向上を呼びかけるために結集する。

世界中でがんと闘うために この取り組みについて、息子のデイヴィッド・ローレンは、こう語る。

「ピンク ポニー・コレクションをランウェイで発表し、店頭に並べ、志を同じくする慈善事業をサポートするというのは、思った以上に大変な仕事でした。当時、このような活動は前例がなく、父はまさに先駆けでした」

 デイヴィッドは、活動の意味について力説する。

「 当社は、グローバルな企業で、世界中に多くの従業員とお客様がいます。そしてどこに暮らしていても、人々はがんのような病気に対しては、同じような反応をします。お父さん、お母さん、おじいちゃん、おばあちゃん、そして子供。がんは家族全員に、ひいてはコミュニティ全体に影響を及ぼすものです。ですから私たちも、世界中で一丸となって、がんと闘っているのです」

 2005年にはピンクポニーデイが創設された。これはチャリティオークションやセールによる募金活動をするとともに、がん治療に対するラルフ ローレン社の取り組みを記念する日である。

「当社の写真は、まるで一つの大家族です」とデイヴィッドは言う。

「ピンク ポニー デイには、ニューヨークの全従業員が集まって、セントラルパークを歩きます。また、この日には世界中のほとんどの都市で、同じようなイベントが催されます。私たちは、皆外に出て、がん撲滅運動に対する意識の向上を呼びかけるのです。数百人の従業員で始めた運動が、今日では世界中で何万人もの人々が集まるまでになりました」

(このイベントは毎年10月に開催されている。2014年は、日本でもピンク ポニー デイに合わせて限定アイテムが発売された他、10月24日にはウォーキングも行われた)

THE RAKE JAPAN EDITION issue 03
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