Monday, August 19th, 2019

NICOLAS CAGE ニコラス・ケイジ

映画狂を虜にする、
稀代のハリウッドスター

text nick scott photography simon emmett fashion direction jo grzeszczuk Produced by Flower Avenue
issue10

コート Enlist
シャツ 参考商品 Ralph Lauren Purple Label
デニム¥66,000、ブーツ¥2,410,000 both by Berluti
時計「ロイヤル オーク フロステッドゴールド」自動巻き、18KWGケース、37mm ¥5,200,000 Audemars Piguet
ハット property of Nicolas Cage

「ロック&コーにはずいぶん長いこと通っているよ。新しい帽子が必要なとき、ロンドンにいたら必ず店に寄って挨拶する。夏にはパナマ帽スタイルの麦わら帽子をかぶるのが好きなんだけれど、ロック&コーにはいつも素晴らしい見本が揃っているからね。今日の帽子もそう。僕はセルジオ・レオーネとチャールズ・ブロンソンの大ファンで、毎年『ウエスタン』を見るほどなんだ。あの映画でハーモニカを演じるブロンソンを見ると、かぶっている帽子のバランスが絶妙だ。カウボーイハットや西部劇スタイルの帽子は、とかく大き過ぎることが多い……テンガロンハットのばかげたサイズは、ご存じの通りだよ。ところが、あの映画でブロンソンがかぶっている帽子は見事にバランスが取れていて、優雅そのものだ。そこで僕はロック&コーに、あの帽子を仕立てていただけないかと依頼し、映画の資料や写真を渡した。すると、欠けている部分も再現したほうが良いか尋ねられたので、“ぜひ!あの映画に出てくるブロンソン氏の帽子と同じにしてください”と答えた。どこへでも持って行くし、かぶると実に嬉しくて幸せな気持ちになる帽子さ。熱烈なファンだからね」

 皺深い顔のガンマンが、彼をそこまで心酔させる理由は何だろうか?

「カメラの前で静止し、沈黙した状態で、ブロンソンより迫力のある人はいなかったと思う。ほとんど何もすることなく、スクリーンを支配してしまう彼から、目が離せなくなるんだ。1970年代初期にカリフォルニアで育った少年時代から、ずっとファンだよ。彼の映画が上映されるときは、いつだって心を奪われた。大いに影響を受けたものさ」

自分の力で有名になるために 幼いケイジを最初に映画の世界へ引き込んだのは、彼の父だった(フランシス・フォード・コッポラは彼の叔父なので、ソフィア・コッポラはいとこにあたる)。また、「あれは間違いなく、僕の原体験の一部だった」とケイジは語る。

本記事は2018年3月24日発売号にて掲載されたものです。
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THE RAKE JAPAN EDITION issue 21

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