Monday, August 19th, 2019

NICOLAS CAGE ニコラス・ケイジ

映画狂を虜にする、
稀代のハリウッドスター

text nick scott photography simon emmett fashion direction jo grzeszczuk Produced by Flower Avenue
issue10

名作『リービング・ラスベガス』の嘘のような裏話「撮影期間はたった4週間だったし、セリフが暗記できなくなるから、大量に飲んだり、毎日飲んだりするのは無理だとわかっていた。だが、トニー・ディングマンが常に一緒にいてくれた。僕は彼を観察し、研究し、時おり“このシーンに臨むときは、バーボンを1杯引っかけて、どうなるか試してみようか”などと言っていた。このやり方はとても効果的で、演技の迫真性を格段に高めてくれたんだ」

 バーボン1杯だけですか?

「いや、あの映画に、僕が烈火のごとく怒り、カジノでブラックジャックテーブルをひっくり返すシーンがあるんだけれど、あのときの僕は本当に正気をなくしていた。へべれけに酔っていたんだ。実はあの後、ホテルの部屋まで行こうとしたトニーと僕は、四つんばいで階段をはい上がったものの、部屋に入ることさえできずに酔い潰れてしまった。僕らは実際に、メソッドを新たなレベルへ押し上げたわけさ」

 これは、ケイジが“西洋歌舞伎(Western Kabuki)”と名付けた演技手法に該当するのだろうか? つまり、丹念な研究によって習得した、“オペラ的な誇張されたスタイル”を特徴とする手法である。すると彼はこう話す。

本記事は2018年3月24日発売号にて掲載されたものです。
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THE RAKE JAPAN EDITION issue 21

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