July 2019

BIG LIGHT

俳優:スタンリー・トゥッチ
ハリウッドの寵愛を受ける才人

photography tomo breje text tom chemberlin fashion and art direction sarah ann murray
issue10

スリーピーススーツ、シャツともにEdward Sexton
ポケットチーフ property of The Rake

 以前、メリル・ストリープはトゥッチについてこう語っている。

「彼は男らしくて自信たっぷりだから、相手を笑わせることもできるし、パーフェクトなマティーニもつくってくれるの。『ジュリー&ジュリア』の撮影中は毎晩つくってくれたわ」

ファッションをこよなく愛する 目の肥えた読者なら、トゥッチがサルトリアルに詳しいことに気づいただろう。ファッションに対する彼の想いは至ってシンプルだ。「ファッションが純粋に好きなんだ。本当に大好き」と言う。

「ジーン・ケリーが『巴里のアメリカ人』で見せた装いは素晴らしかった。『北北西に進路を取れ』のケーリー・グラントはグレイのスーツで通していたね。『泥棒成金』のオープニングシーンで彼が着ていたクルーネックセーターと水玉模様のネッカチーフも実にクールだった」

本記事は2016年1月23日発売号にて掲載されたものです。
価格等が変更になっている場合がございます。あらかじめご了承ください。

THE RAKE JAPAN EDITION issue 08

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