AMELIA EARHART : A SYMBOL OF NEW WOMANHOOD
新しい女性像のシンボル
アメリア・イアハート
July 2019
飛行用のフル装備を身に着けたイアハート。
「いつも考えているのは、たったひとつのこと……何もしないで老け込んでいってしまうことだ。些細なことにとらわれず、どうせ死ぬなら、チャレンジして失敗して死にたい……」
彼女の最後のメッセージは1937年7月2日の朝に届けられた。1000フィートの高度を飛んでおり、ハワイとオーストラリアの中間に位置するハウランド島へ着陸するとの無線連絡だった。その直後、飛行機とイアハートたちふたりは姿を消した。
「男のような女は、不可能にチャレンジしなければならないのよ」
イアハートはかつてそう言った。彼女の伝説は永遠となり、史上随一の有名女性パイロットとなった。玩具メーカーのマテル社は、“刺激的な女性たち”シリーズで、ジョッパーズとブーツを履いたアメリア・バービー人形を売り出したくらいだ(これは現在でも購入可能だ)。
記録、忍耐、危険、苦労して得た“ライトスタッフ”の称号……彼女にとって、そんなものはたいしたことではなかった。その魂が永遠に大地を離れ、大空高く舞い上がったイアハートにとっては“アドベンチャー”こそすべてだった。彼女はこう言うのが好きだった。
「冒険にはそれ自体に価値がある」