The 10 MOST Rakish JAPANESE SHOMAKERS

ウェルドレッサーたちもオーダーしているニッポンのビスポーク靴

July 2021

text yuko fujita
photography jun udagawa

世界でトップレベルの技術と
細部へのこだわりをもっている

THE ARMOURY
Mark Cho
1983年、ロンドン生まれ。2010年に香港にセレクトショップ「アーモリー」をオープン。2014 年にはNYにも進出。世界が注目する人物。

「日本の靴職人さんたちの技術は世界でもトップレベルであり、日本人ならではの素晴らしいディテールへのこだわりや正確性を持っていると思います。私のお気に入りの鈴木幸次さんや福田洋平さんは、10年以上前に外国で修業し、技術も習熟している、その世代のスターであることは間違いありません。同じような作り方をしているようでも、彼らのスタイルはパッと見てわかるほど異なるのも興味深いです。コウジさんの靴はイタリア発、ヨウヘイさんの靴はイギリス発であるとすぐにわかります。コウジさんの靴はシュッとしていてスプレッツァトゥーラな雰囲気があり、ヨウヘイさんの靴は上品で貴族的といっていい雰囲気があります」

Yohei Fukuda(上)
Spigola(下)
ヨウヘイ フクダとスピーゴラは、ともにマーク・チョー氏の店アーモリーでビスポーク受注会を開催している。スピーゴラは、やはりクロコダイルが人気だ。

THE RAKE JAPAN EDITION issue 24
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Contents

<本連載の過去記事は以下より>

世界を虜にするニッポンの 美しい靴ベスト10

イーサン・ニュートン×福田洋平 座談会

スピーゴラ:世界一美しいクロコダイルのビスポークシューズ

ヨウヘイ フクダ:ミリ単位の美意識が生む完璧なプロポーション

マーキス シューメーカー:1930~40年代の英国ビスポークの靴作りを追求

イル クアドリフォリオ:個性革を自在に操る、革の魔術師

アン:ブロックから削り出すラストメイキングの奇才

セイジ・マッカーシー:日米ハーフの元エリートによる超絶クールなビスポーク靴

ユウキ・シラハマ ボティエ:日・伊・仏が融け合った現代的なビスポーク

タイ・シューメーカー:スラッとしていてグラマラス。女性のような色気のビスポーク

コルノ ブルゥ:完成されたベースラストから生まれる安心のビスポーク

コウジ エンドウ ボティエ:フランス仕込みのノルヴェジェーゼで世界を魅了