July 2019

今、最も注目したいテーラー、
“SARTORIA CICCIO”に聞いた

サルトリア チッチオに聞いた
100%失敗しないオーダーの心得Q&A

photography tatsuya ozawa

SARTORIA CICCIO
サルトリア チッチオ

東京都港区南青山5-4-43
TEL. 03-6433-5567
http://ciccio.co.jp/

ナポリのダルクォーレとアントニオ・パスカリエッロで修業した上木規至氏率いるテーラー。数多くの洒落者が足繁く通う、現在日本で最も注目されるテーラーのひとつ。非常に精緻で、かつ柔らかさのある仕立てが特徴。価格はスーツ58万円~、ジャケット46万円~。

Q8:チッチオとして作りたい服は?
A:「盛夏のスーツに挑戦しています。やはりテーラーとしては、夏場にこれ以上ジャケットを着ない人が増えるのはマズい(笑)。これが当たり前にしないようにしないと。カノニコなどの超薄手の生地を使って、裏地なしのスーツを研究しています」

Q9:いま、Rakish Menはどんな服を作っている?
A:「お洒落な方ほど、ぱっと見で仕立て服だとわかるようなものではなく、玄人でないとわからないようなモノを好まれます。色は紺、グレイ、たまに茶。たまにストライプ。無地のまま、素材に深く入り込んでいく方が多いですね。当店のお客様は、全体的に地味な方が多いのです。しかしよく見ると、『なんか、いい感じですよね』と」

Q10:どんなコーディネイトをしているのか?
A:「スーツが地味ですから、シャツも白またはサックス系が多いです。柄だったら、ストライプかマイクロチェックなど。ネクタイは小紋かストライプでしょうか? 色は緑とか茶とか…… 私が緑好きなんで(笑)。これも三つ折りや七つ折りなど、色柄より構造にこだわります。シャツはレスレストンのものを置いています。ここのシャツは、私の作る上着と相性がいい。私の服のラペルはぺたっと寝ているところが特徴なのですが、最近のシャツは前襟腰が高めなのに対して、ここのシャツは前襟腰が低く、襟がラペル下に入り込むような感じなのです」

本記事は2019年1月25日発売号にて掲載されたものです。
価格等が変更になっている場合がございます。あらかじめご了承ください。

THE RAKE JAPAN EDITION issue 26

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