Tuesday, February 25th, 2020

GOLD INVESTMENT

全資産の10%は
“金”で所有するのが常識

永遠の輝きと希少性の高さから、人類の歴史の中で最も高い価値を持ち続けている「金」。
今、長期的に財産を守るのに適した「実物資産」のひとつとして、改めて注目を集めている。
text shigeharu oshodani

高純度の金を保管しやすい形で固めた「金地金(きんじがね)」は、「インゴット」や「バー」とも呼ばれる。田中貴金属は世界で最も権威のあるLBMA に公認されたマークを刻印した金地金を、5g(およそ25,000円※5)から1,000g(およそ5,000,000円※5)まで扱う。3カ国の造幣局の輸入販売総代理店でもある同社は、純度99.99%でカエデの葉がレリーフされた、気品あるデザインの「メイプルリーフ金貨」なども販売している。

6,000年の歴史の中で揺るがぬ価値 貨幣や宝飾、近年であればハイテク産業の材料――長い歴史の中で揺るがぬ価値を保ってきた「金」。人類がはじめて手にしたのは約6,000年前とされているが、永遠の輝きと希少性の高さから、人々の目を惹きつけてやまない。古代から一度も価値を失ったことのない唯一のものであり、世界共通の資産としても認められている。それゆえ、長期的な財産保全の手段にマッチした実物資産としてもグローバルスタンダードで、世界中のセレブやエグゼクティブが保有しているのはご存じの通りだ。ここでは6つの質問に答える形で、金の価値を改めて確かめたい。

Q1:なぜ、金に価値があるのか?
 金は単に美しいばかりか、腐食せず永遠に残るので唯一の交換基準とされてきた歴史を持つ。数千年にわたり存続していて、20世紀初頭までは、各国の金保有量に合わせて通貨を発行した「金本位制」が常識だったほど。かつ、希少性も高く、有史以来採掘された総量はわずか190,040トンほど(※1)。国際基準プールの約4杯分しかないのだ。希少性も価値を担保している要因といえるだろう。

Q2:全世界でどれくらい流通しているのか?
 金は現在、年間3,000トン前後(※2)のペースで産出されていて、市場からの回収などにより供給される量と合わせて年間4,500トン前後(※2)しか流通していない。他方、中国をはじめとする新興国の経済発展に伴い富裕層が増えるなど、金に対するニーズは高まるばかりだ。それを裏付けるかのように、金の価格は1973年から2017年の間で約4.8倍(※3)に上昇した。

Q3:他の資産に比べた優位性は?
 金は無価値にならず、世界中どこでも通用し売買できるのが特長だ。また、貨幣や株・債券といった金融資産は景気や政治状況により価値が変動し、国や企業が破綻すると価値を失う可能性を伴うが、金は発行体のない実物資産なので信用リスクにさらされない。価格変動はあるが、インフレ時に貨幣価値が目減りすると金価格は上昇し、デフレ時に信用不安が起きると実物資産として支持され、地政学的リスクが高まると「有事の金」として買われる傾向も。モノでありつつ世界に通用するお金として普遍的な価値があり、日本銀行など主要政府の中央銀行で支払準備金として大量に保有されている。

※1 引用:World Gold Council「Gold facts」
※2 引用:World Gold Council「ゴールド・デマンド・トレンド2016年年間」
※3 田中貴金属 年平均の税抜き小売価格(円)より算出
※5 2019年3月現在

本記事は2019年3月25日発売号にて掲載されたものです。
価格等が変更になっている場合がございます。あらかじめご了承ください。

THE RAKE JAPAN EDITION issue 27

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