November 2019

-KEVIN HART-

全米一の人気コメディ俳優
ケヴィン・ハート

text tom chamberlin photography dylan don fashion direction grace gilfeather styling ashley north
Special thanks to the Corinthia Hotel, London, and the Grenadier Guards

 ケヴィンはこの作品でチャンスを摑み、映画会社は彼を中心としたコメディ映画を作ろうと考えた。そうして生まれた作品が、ウィル・フェレルとW主演した『ゲットハード/Get Hard』(2015年)だ。この作品でも批評家のレビューは寛容でなかったが、興行的には成功を収めた。

 そして翌年、彼は世界一ビッグなスター、ドウェイン・ジョンソンと『セントラル・インテリジェンス』で共演した。タイミングは両者にとって完璧だった。ジョンソンはプロレスラーとして既に有名人だったが、俳優としてはまだ一部の批評家に受け入れられていなかったからだ。しかし、“迷”コンビの生み出す見事な力学は批評家たちをも魅了し、考えを変えることになった。ジョンソンとの関係について、ケヴィンはこう話す。

「すごく相性がいいし、それは最高の幸運。スクリーンの中でも外でも本当に馬が合うんだ。互いに多くの共通点を持っていると思う。目標を追い求めるタイプで、仕事に対する意欲が極めて高いこと。それに家族を一番大事にしていること。時間をつくるのは、子供たちとの時間を確保するため。そのためには努力が必要だ。一朝一夕に手に入るものではないからね。努力していく中で、困難を回避する方法に気づくんだ。だからこそ、世界中の大物俳優たちは、最高のレベルで物事を成し遂げられるんだと思うよ」

 このふたりの力学が再び発揮された作品が『ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル』(2017年)だ。ケヴィンの役どころは、コメディの才能を発揮するのに打ってつけだった。世界の記者たちは、あまりにも名作だった1995年の1作目を愛するあまり、この映画を批判しようと手ぐすね引いて待っていたが、ケヴィンとジョンソンのエネルギッシュなかけ合いはまたしても人々を魅了し、成功を収めた。既にシリーズ第3作目となる続編も控えている(2019年12月日米同時公開予定)。

本記事は2019年7月25日発売号にて掲載されたものです。
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THE RAKE JAPAN EDITION issue 29

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