Monday, November 18th, 2019

全米一の人気コメディ俳優
ケヴィン・ハート
-KEVIN HART-

コレクターとしての審美眼

 大きな金銭的報酬を得るようになった今も、ケヴィンは以前と変わらず趣味のよいものを好む。私たちは彼が素晴らしい時計コレクターであることを聞いていたため、写真撮影のために何点か持参してもらった。本記事の写真で着用する時計をご覧いただけば、彼が何でも買い漁るタイプでないことがわかるだろう。人は金でセンスを手に入れられるという主張も一理あるが、時計はその人のセンスが極めて露呈しやすいアイテムだ。ケヴィンの時計コレクションは、彼が目利きであることを明確に示している。
「一時期は、ダイヤモンドがセッティングされたようなわかりやすい時計を買っていたけれど、次第にそうした時計ばかりが最高の買い物とは限らないと理解したよ。価値はそこではないから。クラシックで上品な時計の知識や理解を深め、技の世界で時間をかけてタイムピースを作り上げる人たちを敬うことも大切だと思う」
 彼はクラシックカーも愛してやまない。
「芸術品としての側面もあるからね。単に散財しているのではなく、価値が下がらないものに投資しているんだ。それに最後の所有者がものの価値を一層高めることにもなるしね。いずれ僕の子供たちが、お父さんはあれを持っていたんだなと思い返してくれたら嬉しいよ」
 最後に、私はケヴィンに「ご自分の墓碑銘はどんなものがいいですか」と尋ねてみた。将来に対する目標を聞いた後にする質問としては、あまりにも無駄に思える。本人が未完成と思っている段階で、彼の人となりをどう要約できるというのだろう? 何しろ彼はまだ40歳を迎えようとしているばかり。それに彼の目標はもう手の届くところにあるのだから。
 しかし彼は答えてくれた。それは「“ケヴィン・ハートは史上屈指のいい奴だった”がいいかな」という、いつもながらに志の高いものだった。彼のパブリシストは、「“ケヴィン・ハートは決して変わらなかった”はどう?」と提案した。なるほどそうかもしれない。だが、ケヴィンは著名人としては明らかに異例の才能を発揮して、人々の内面、習慣、優先順位を変えてみせようとしている。彼と相乗りし、この旅を楽しみたくない人などいるだろうか?

1995年に公開された前作から20年後を舞台とした『ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル』(2017年)で再びドウェイン・ジョンソンと共演。

『40歳の童貞男』(2005 年)。

DYLAN’S TEAM: TOMMY NORTH & KRISTOS GIOURGAS
FASHION ASSISTANT: AMELIA HUDSON
GROOMING: JOHN CLAUSALL
IMAGE RETOUCHERS: KNIV RETOUCHING
THE RAKE JAPAN EDITION issue 29
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