Monday, November 18th, 2019

-KEVIN HART-

全米一の人気コメディ俳優
ケヴィン・ハート

text tom chamberlin photography dylan don fashion direction grace gilfeather styling ashley north
Special thanks to the Corinthia Hotel, London, and the Grenadier Guards

コメディアンからの転換 俳優に転向したコメディアンは、ケヴィン以前にももちろんあまたいる。彼は特にエディ・マーフィに刺激を受けたという。

「コメディは俳優業に生かせると思っていたよ。舞台に立っているときはさまざまな場面に入り込んで観衆にストーリーを伝え、キャラクターを演じ、芝居をしているからね。エディ・マーフィやリチャード・プライヤー、クリス・タッカー、マーティン・ローレンスを見てもわかるように、自分のコメディを新たな次元へと高めつつ、俳優業でも成功したコメディアンは大勢いる。彼らは同じ“面白さ”を演技の中に持ち込むことができたからね」

 ケヴィンにとって、『ライド・アロング~相棒見習い~』(2014年)はこうした“新たな次元”への転換点だった。批評家の評価こそ高くなかったものの、ケヴィンが演じた気弱男子らしい自虐的なキャラクターは本当に魅力的だった。これは彼が意図的に取った手段でもある。

「自分のことを深刻に考え過ぎちゃいけない。僕は人にからかわれても構わないし、まず自分からネタにするのも嫌じゃない。言葉で伝えているのは、僕はあまり気にしない男だということ。穏健な人間であることを示す、僕なりの方法だよ」

本記事は2019年7月25日発売号にて掲載されたものです。
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THE RAKE JAPAN EDITION issue 29

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