Monday, November 18th, 2019

全米一の人気コメディ俳優
ケヴィン・ハート
-KEVIN HART-

目標へたどり着くためのパズル

 そんなケヴィンは、やはり映画俳優としての未来も思い描いている。コメディ専門の俳優というより、シリアスな役も演じられる主演俳優を目指しているのだ。新たな方向性の第一歩となったのは、2017年の主演映画『人生の動かし方』。これはフランスの名作『最強のふたり』(2011年)のリメイクだ。そして間もなく撮影が始まるのは、『Fatherhood(原題)』。作品のテーマである“父であること”の意味を彼自身がいかに真剣に考えているかを鑑みれば、次回作としてふさわしい作品であることは間違いない。
「コメディ作品に別れを告げるわけではないよ。楽しんできたからね。『人生の動かし方』は、新たな方向性に向かうステップだった。みんなに“こういう部分もあるのか、こんな役もできるんだ”と思ってもらうための、小さな一歩。『Fatherhood』は、さらにもう一段階シリアスな役でね。“本当にできるんだな”と言ってもらうための大きな一歩だよ」
 彼はその後、既に見覚えのあるアクションコメディ系作品ではなく、純粋なアクション映画にも出演することを考えている。
「激しいアクションとドラマ性を組み合わせるつもり。要するに今、目標にたどり着くためにパズルのピースを徐々に組み合わせているところなんだ。自分のあらゆる側面を少しずつ見せながらね」
 ケヴィンはこれでもまだエネルギーが余っているといわんばかりに、製作会社の舵取り役として管理までこなしている。
「自分たちが心を込めてコンテンツを創り出していることを誇りに思うよ。『Night School (原題)』(2018年)は、自分の製作会社“ハートビート・プロダクションズ”でプロデュースした最初の作品だった。あの作品で伝えたかったのは、チャンスを求めてやり直してもいいということなんだ。2度目のチャンスは歓迎すべきもの。最初から成功する必要はないのだから」

『人生の動かし方』(2017年)でブライアン・クランストンと。

THE RAKE JAPAN EDITION issue 29
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