Saturday, April 11th, 2020

HACKETT LONDON

ハケット氏の新しいサヴィル・ロウ

今、サヴィル・ロウで最も話題となっているのが、サヴィル・ロウ14番地にオープンした
ハケットのヘッドクオーター“J.P.ハケット”だ。ジェレミーのインタビューとともに、その全貌に迫る。
text yoshimi hasegawa photography james holborow

Jeremy Hackett / ジェレミー・ハケットハケット ロンドンの創設者にして現会長。サヴィル・ロウのテーラー「ジョン・マイケル」に勤めた後、80年代にアシュレイ・ロイド・ジェニングスとともにヴィンテージ・クローズを販売、後にオリジナルブランドとなるハケットをオープン。現在は約1,000店を持つグローバルメンズウェアブランドを率いて、ハケットの英国的美学を全世界に発信している。

「素晴らしいニュースがあるんだ。ハケットの新店舗のことだ。まだ極秘だから誰にも言わないように」

 半年前のランチの席で、いつにも増して上機嫌のジェレミーは、工事中とおぼしき数枚の写真を見せてくれた。その場所には見覚えがあった。サヴィル・ロウで最もエレガントな建築、14番地のジョージアン様式のタウンハウス。そのビルこそ、サヴィル・ロウの伝説ハーディ・エイミスのあった場所だ。

 それから約半年、ジェレミーの夢が現実となる日が来た。2019年11月21日。前夜に開かれたオープニング・パーティーでは、華やかなライトで装飾されたストアの前に、ずらりとアストン・マーティンのショーファーが並び、次々とゲストが到着した。それはあたかも新時代の幕開けを象徴するかのようだった。

メランジェ効果によって、端正な中にもカジュアルに着こなせるブラウンリネンのジャケット。グレイシャツの質感とコーディネイト。ここではSPRING SUMMER 2020コレクションの全貌が見られる。

THE RAKE JAPAN EDITION ISSUE 32
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Contents

<本連載の過去記事は以下より>

コンテンポラリーなビスポーク

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