April 2020

DRAKE'S

サヴィル・ロウのゲームチェンジャー

1977年創業のタイメーカー、ドレイクス。
2010年に経営陣が一新して以来、大きな変貌を遂げてきた。
昨年ついにサヴィル・ロウにストアをオープン。
ドレイクスの快進撃は今や止まるところを知らない勢いだ。
text yoshimi hasegawa photography james holborow

Michael Hill / マイケル・ヒル幼少期よりタイメーカーを経営する父のもと、ファブリックと生産現場に親しい環境で育つ。ロンドン・カレッジ・オブ・ファッション卒業後、2004年マイケル・ドレイク率いるドレイクスに入社。彼の右腕として研鑽を積んだ後、2010年ドレイクスのクリエイティブディレクターに就任。タイメーカーから英国を代表するトータルメンズウェアブランドに成長させた手腕は高く評価されている。

 ドレイクスはいったいどこまで拡大、発展を続けるのだろう。

 昨年、クリエイティブディレクターのマイケルから、サヴィル・ロウにロンドンのストアを移転オープンする話を聞いた時、奇妙なことに、私の脳裏に浮かんだのはラルフ・ローレンだった。

 アメリカの輝かしい伝説、アメリカンスタイルを代表するブランドとなったラルフ・ローレンのキャリアの始まりはネクタイのデザイナーだったのだ。

 昨年11月、サヴィル・ロウ9番地に移転した新店舗は、ロウの角を曲がったところにあったクリフォードストリートの旧店から遥かにスケールアップ。1月に開催されたピッティのブースも従来の3倍の規模に拡大している。

THE RAKE JAPAN EDITION ISSUE 32
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Contents

<本連載の過去記事は以下より>

本邦初公開! 新しくなった聖地 サヴィル・ロウ再起動

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【ヘンリー・プール】伝統に勝てるものはない

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