May 2020

HUNTSMAN

日本で買える“サヴィル・ロウ” vol.3

ロンドンとは9000㎞以上も離れていながら、
実にさまざまなサヴィル・ロウ・スーツが選べる我が国。
本家の超名門に加えて、当地で修行した
日本人テーラーも交えてご紹介しよう。
text hiromitsu kosone photography jun udagawa styling akihiro shikata

HUNTSMAN“ハンツマン”

タキシード¥185,000 Huntsman シャツ¥19,000、ボウタイ¥9,000、カマーバンド¥24,000 all by KindwareIsetan Shinjuku(伊勢丹新宿店 Tel.03-3352-1111)

世界のセレブリティがこぞって仕立てた名門1849年に創業したサヴィル・ロウ・テーラーの代表格にして、2014年に公開されたコリン・ファース主演の大ヒット映画『キングスマン』の舞台となったことでも有名な名門。王侯貴族向けのカントリーウェア作りをルーツとし、英国王室のみならずハリウッドスターたちも愛したことで知られている。カッティングはウエストを絞って裾をナチュラルにフレアさせつつ、フロントカットをややカッタウェイぎみにすることで流麗な表情も醸し出しているのが印象的だ。クリーンかつ丸みのある肩の作りと、着心地をより高めるコンパクトなアームホールも特徴。

Detail夏にも快適なウールモヘア

生地はヴィターレ バルベリス カノニコのウール&モヘア。美しい光沢と仕立て栄えするハリコシを備え、フォーマルウェアに絶好の素材だ。ドライタッチで夏場も快適なところもポイント。

Key Person

キャンベル・ケイリークリエイティブディレクター
テーラーの支柱的存在であるヘッドカッターにして、クリエイティブディレクションも担当。伝統的なサヴィル・ロウの仕立て技術だけでなくモダンブリティッシュのスタイルにも精通する。映画『キングスマン』に登場した衣装の数々もケイリー氏が手がけたものだ。ハンツマン以前は老舗キルガーでヘッドカッターを務めていたベテラン。

本記事は2020年1月24日発売号にて掲載されたものです。
価格等が変更になっている場合がございます。あらかじめご了承ください。

THE RAKE JAPAN EDITION issue 32

Contents

<本連載の過去記事は以下より>

“サヴィル・ロウ・スタイル”とは何か?

日本で買える“サヴィル・ロウ” vol.1

日本で買える“サヴィル・ロウ” vol.2

日本で買える“サヴィル・ロウ” vol.4

日本で買える“サヴィル・ロウ” vol.5

日本で買える“サヴィル・ロウ” vol.6

日本で買える“サヴィル・ロウ” vol.7