Thursday, April 9th, 2020

紳士が愛する名作服地 02

HARDY MINNIS “2PLY FRESCO”
ハーディー・ミニス“2プライ フレスコ”

ジェンナーロ・ルビナッチも愛した
フレスコは、2プライを狙え!
ルビナッチの創業者であるジェンナーロ・ルビナッチは、
ハーディー・ミニスの生地をこよなく愛した。
2代目のマリアーノは、そのミニスが商標権をもつフレスコを愛してやまない。
text & photography(italy) yuko fujita
photography jun udagawa, tatsuya ozawa styling akihiro shikata

上の写真中央のグレイのスーツを着た紳士は、1932年代にロンドンハウス(現ルビナッチ)を設立したジェンナーロ・ルビナッチ。彼の息子で2代目のマリアーノ・ルビナッチ氏もまた、ハーディー・ミニスにエクスクルーシブの生地を別注するほどのファンである。写真の生地はルビナッチ別注色の2プライ フレスコ。280〜310g/m。

 ナポリのルビナッチの2代目当主マリアーノ・ルビナッチの父ジェンナーロ・ルビナッチは、1932年にロンドンハウス(現ルビナッチ)を創業し、今日のナポリ仕立ての礎を築いた人物だ。

 生地にはとりわけ強いこだわりをもっていた、とびっきりエレガントな紳士でもあった。ヴィンチェンツォ・アットリーニという偉大なサルトを擁していたジェンナーロは、当時から錚々たる顧客に服を仕立てていて、それは今も残る当時の顧客台帳に見ることができる。そこにある顧客の名の横に貼られた生地の横にはハーディー・ミニスの名があちこちに記されている。

 英ハダースフィールド ファイン ウーステッド(HFW)社の一翼を担う生地マーチャントのハーディー・ミニスは、強撚糸によるポーラタイプの平織り服地“フレスコ”の商標権をもっている。オリジナルは同じHFW社の傘下にあるマーティンソンが1907年に開発した3プライのものだが、THE RAKEがオススメしたいのは、今日の環境によりマッチしている2プライのそれだ。

 その中でもTHE RAKE読者に特にオススメしたいのは、ルビナッチの2代目当主マリアーノ・ルビナッチ氏がルビナッチ創業当時の顧客台帳からインスピレーションを得て色柄をハーディー・ミニスに別注したルビナッチ エクスクルーシブのフレスコだ。通気性と強撚の糸によるシャリ感を備え、仕立て映えもする同生地は、今年も盛夏用素材の筆頭だろう。

本記事は2020年1月24日発売号にて掲載されたものです。
価格等が変更になっている場合がございます。あらかじめご了承ください。

THE RAKE JAPAN EDITION issue 32

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Contents

<本連載の過去記事は以下より>

DORMEUIL “15.7” ドーメル“15.7”(フィフティーン ポイント セブン)

SMITH WOOLLENS “ABACUS” スミス・ウールンズ “アバカス”