Saturday, April 18th, 2020

MR.VICE GUY

アンチヒーローを極めた男
俳優:サム・ロックウェル

text tom chamberlin photography david roemer
fashion direction grace gilfeather art direction rob french styling veronica perez

ジャケット¥300,000、パンツ¥110,000(参考色)both by Dior(クリスチャン ディオール Tel.0120-02-1947)
シャツ Emma Willis at The Rake
ネクタイ 参考商品 Brooks Brothers(ブルックス ブラザーズ ジャパン Tel.0120-185-718)

 しかし批評家たちの評価の多くは、羨ましいほど肯定的である。主演俳優としてブレイクした2002年の『コンフェッション』、2008年の『セックス・クラブ』と『フロスト×ニクソン』、そしてその翌年の『月に囚われた男』といった作品は、すべて彼の躍進に弾みを付けた。自身も俳優として活躍するジョン・ファヴロー監督は、『Made(原題)』(2001年)で彼にクレジットなしの役で出演依頼したものの、撮影時にあまりに魅力的だったため、追加シーンを執筆したという。ファヴローは次のように話す。

「サムは独自要素をアドリブで作り上げてひたすら楽しんでいた。次の日も来てくれたから、別のシーンにも組み込んだんだ。結局、彼はすべての出演シーンで主役を食ってしまった。あらゆるチャンスから多くを生み出すタイプだと思う。いつも落ち着いていて畏縮せず、照れることもない、肝の据わった役者なんだ」

 ファヴローと再び力を合わせた作品が『アイアンマン2』(2010年)だ。同作でロックウェルはマーベル・シネマティック・ユニバースに足を踏み入れ、ロバート・ダウニー・Jr.やミッキー・ロークと共演した。ファヴローはこう話す。

「彼に出演してもらおうと考えてから、その役を軸に構成したんだ。ミッキーと好対照をなすだろうし、ロバートに貫禄負けしないとわかっていたからね」

本記事は2020年1月24日発売号にて掲載されたものです。
価格等が変更になっている場合がございます。あらかじめご了承ください。

THE RAKE JAPAN EDITION ISSUE 32

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