Thursday, April 30th, 2020

FIND THE PERFECT WATCH

日本橋三越で見つける
実力派時計

日本橋三越本店「ウォッチギャラリー」には、60ものブランドが集う。
その中から注目したのは、新興ドイツブランドとスイスの老舗の最新作。
ドイツ勢は伝統的な手業で、スイス勢は最先端技術を駆使し、
機械式時計メーカーとしての真の実力が引き出されている。
text norio takagi photography jun udagawa
issue10

コーナーストーン両サイドに段差を持つ角型ケースは、アール・デコの影響が色濃い。ダイヤルは、無垢のシルバー製。ラッカーを幾層も重ね、深みのあるブラックを表した。新開発の角型ケース専用ムーブメントを搭載。長尺のゼンマイを潜め、60時間のロングパワーリザーブと高精度とが両立する。各パーツの仕上がりは、見事。手巻き、18KWGケース、46.6×29.5mm。¥3,500,000 Moritz Grossmann / Nihombashi Mitsukoshi(日本橋三越本店 Tel.03-3241-3311)

MORITZ GROSSMANNモリッツ・グロスマン19世紀の技法を今に継ぐドイツ高級時計の新星 時計学校を設立するなど、ドイツ・グラスヒュッテの時計産業発展に大きく貢献した19世紀の時計師の名を現代に受け継ぐ。そして彼が生きた時代と同じ技法で、外装とムーブメントのすべてに入念な手仕上げが行きわたる。

 細く長い鋭利な先端を持つ針を形作るのも、すべて職人の手業による。そうした伝統にならう一方、リューズ機構や時をカウントするテンプに耐久性や精度を高めるための革新性を持つのが、モリッツ・グロスマンが高く評価されるゆえんである。

 このモデルは、2019年に発表されたブランド初の角型時計。時計を裏返せば、ケース形状と同じ四角いムーブメントが姿を見せる。テンプのブリッジには彫金が彩りを添え、グラスヒュッテの高級時計の伝統が息づく。

本記事は2020年1月24日発売号にて掲載されたものです。
価格等が変更になっている場合がございます。あらかじめご了承ください。

THE RAKE JAPAN EDITION issue 32

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Contents

<本連載の過去記事は以下より>

日本橋三越で見つける技巧派時計