俳優：ジョン・ハム
遅咲きが貫く信条

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　しばしばハッピーエンドを迎える戯曲の物語の中で、現実よりもコントロールの利くキャラクターに入り込むことで、日々を乗り切ったりトラウマから逃避したりする方法を見つけたのかもしれない。

　ハムは、20歳のときに父も亡くしている。だから多くの人にとって重要なメンタルケアを正しく理解し、重んじている。時代も大きく変化しつつあるのは間違いない。感情について語るのを嫌がる国民性で知られるイギリスでも顕著で、陸軍までもが「#TimeToTalk（話をしよう）」キャンペーンとして、PTSDに苦しむ兵士の支援を行っている。

「父を亡くした後、その経験に対処しなければならなかった。決して消え去ったりしないものだから、いつかは対処しなければならない。だからその手段やネットワークがあることが望ましい。イギリス陸軍の件は知らなかったな。素晴らしいと思う。

イギリスは従来、メンタルヘルスのガイドラインに順応するのにも時間がかかった。弱音を吐かない国民性もあるだろうね。自分のメンタルの状態を確認することはとても重要。特に何らかの形のトラウマを抱えている場合はね。戦争でも、身近な人々との死別でも、トラウマがあれば必ず処理する必要がある」

　かつて、弱音を吐かないことはその人物の強さやタフさを示すものとして、特に男性によく求められてきた。