UNPEELING THE BIG APPLE

N.Y.流スタイルとは何か?

February 2019

text yoshimi hasegawa photography rose callahan

「誰も欲しがらないからセールで購入できた」と笑う、自慢のRRLのリネンのスポーツジャケット。ドレイクスのマスタードカラーを基調にしたマドラスシャツ、ポケットスクエアはバンダナを使用。素材感を合わせたリラックスしたジャケットスタイル。近所に出かけるときはカジュアルなジャケットスタイルが多い。

 コギンズ氏はミネソタで生まれ、大阪をはじめさまざまな土地に住んだ経験があるが、ニューヨークに住んで21年になる。

「ニューヨークのスタイルは人によって全く異なります。ニューヨークに住むのはタフだし、ここで生き残るには主張する必要がある。だから、彼らはとてもエネルギッシュで個性的、それぞれ固有のスタイルがある。時に派手だったり、時にとてもコンサヴァティブ(保守的)とさまざまです」

 しかし、ニューヨークにはこれがニューヨークスタイルと決定づけられるような制服は存在しないと語る。

「トラディショナルなブルックス ブラザーズのサックスーツのように、典型的なアメリカンスタイルは、今やもう存在しないでしょう。むしろブルックス ブラザーズが提唱したアメリカンスタイルを現代版に解釈したのがラルフ ローレンであり、RRLだと思います」

 コギンズ氏自身はあまり買い物するほうではないと言うが、自身がニューヨークで通う気に入りの店はラルフ ローレンにRRL、J.ミューザーにフリーマンズスポーティングクラブだ。

THE RAKE JAPAN EDITION issue 25
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