Wednesday, February 27th, 2019

UNPEELING THE BIG APPLE
N.Y.流スタイルとは何か?

text yoshimi hasegawa photography rose callahan

Mark Cho
マーク・チョー

香港、ニューヨークに3店舗を構えるアーモリーの共同設立者。ロンドン、ニューヨーク、東京、ソウルに5店舗を構えるドレイクスの共同オーナーでもある。英国で生まれ育ち欧米式の教育を受ける。国籍にとらわれず、製品とクラフツマンシップの品質を見極める鑑識眼は高く評価され、業界のキーパーソンと目されている。

ダークネイビーのテーラーケイドモデル99スーツ、ファブリックはVBC の4PLY。アスコット・チャンのボタンダウンシャツ。ドレイクスのグラフィカルなネイビー&シルバーのタイとカルティエのサントスにシルバーのスティングレイベルトと大胆なテイストを加えている。撮影場所は、シガーバー&レストランの「クラブマカヌンド」(26 East 63rd Street,New York www.clubmacanudo.com )。

私のニューヨークスタイル

アジア、ヨーロッパ、アメリカと世界を駆け巡るグローブトロッター
マーク・チョー氏が選んだお気に入りスポットとオリジナルなスタイルを語る。

 数週間おきに香港、ニューヨーク、ロンドン、東京を行き来するマーク・チョー氏。彼にとってニューヨークは香港と同様、生まれ故郷のロンドンに次ぐ、第2のホームタウンだ。スタイルのベースは生まれ育った英国の正統派のクラシックなメンズウェア。それに加え、彼自身がアイビーリーグの卒業者であることから、アイビースタイルも加味されている。
 国籍にとらわれない自由なチョー氏の視点でみるニューヨークとはどんな街なのか。
 今回はそれぞれエリア毎にキャラクターの違う3つの場所で、チョー氏がイメージするニューヨークスタイルで登場してもらった。
「ニューヨークにはアグレッシブで強力、色使いも派手なイメージがあると思いますが、私が好むのはそれとは異なるオールド・ニューヨークスタイル、リラックスしたアイビースタイルです。それは私自身がポール・スチュアートやJ.プレスといったアメリカンウェアの伝統に敬意と愛情を抱いているからでしょう」
 最初のスポットはシガーバー「クラブマカヌンド」。ニューヨークでも室内禁煙の法律に伴い、多くのシガーバーが姿を消しているが、ここはその数少ない生き残りのひとつ。チョー氏もここで友人たちとシガーを楽しんでいる。
「ミッドタウンとアッパーイーストサイドはニューヨークでも非常に富裕なエリア。強い個性を持った多くのプロフェッショナルが集まります。このエリアにはダークスーツに、通常では合わせない個性的なシャツとタイを合わせ、フォーマルですが大胆な装いで出かけます」

エリア毎に異なる着こなしがある街
 これとは対照的な個性を持つのがアーモリーのストアのあるトライベッカ。チョー氏が選んだのはお気に入りのレストラン「ザ・オデオン」だ。ノスタルジックなネオンサイン、ウッドパネルに赤いレザーシート、ホワイトのテーブルクロスは昔日のダイナーを思わせる。
「ここはゆったりしたペースのエリアなので、遊び心のある、色を使った装いや、リラックスした格好が似合います」
 そして最後にミッドタウンとトライベッカの中間、チェルシーにあるファッション工科大学で撮影を行った。
「このエリアはアーティスティックで活気と喧騒に溢れているので、シャープでモダンな装い、人目を引きすぎない色味を抑えた色調のコーディネイトです」
 今や世界はグローバルにつながっている。果たして固有のニューヨークスタイルというものは存在するのだろうか?
「スタイルは人々がつくりだすもの。そのため、その土地に根ざしたスタイルが必ず存在します。ニューヨークは地域から地域へ、エリアごとに全く異なるタイプの人々が集まる街。そこがニューヨークの最大の魅力ですね」と語ってくれた。

THE RAKE JAPAN EDITION issue 25
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