The Rakish ART ROOM Vol.11
貴殿も世界の名画オーナーに!
フェルナン・レジェ
November 2020
南フランスの陶器の村ビオットに、1960年にオープンした国立フェルナン・レジェ美術館。建物の正面には、レジェのデザインによる、約400平方メートルもの巨大レリーフが輝いている。©Aflo
近年リニューアルして、自然光の中でゆったりと作品を鑑賞できるようになった同館が誇るのは、レジェが亡くなるまでアトリエに置いていた作品群。絵画はもちろん、陶器やタペストリーまで、あらゆるジャンルを含んだ世界最大のレジェ・コレクションだ。
特に絵画は、印象派風の作品を描いていたごく初期のものから、独自のスタイルを確立し、円熟の最晩年に至るまでレジェの全時代の作品を網羅。《動力輸送》(1937年)、《鍵とモナ・リザ》《キャンプする人》(1954年)など、レジェの代表作を数多く有していることでも有名だ。
常に人々が心の底から楽しめる、明るく美しい芸術を目指していたレジェ。ビオットの国立フェルナン・レジェ美術館は、そんな彼の思いを体現したミュージアムとして、人々に愛され続けている。
本記事は2020年11月25日発売号にて掲載されたものです。
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THE RAKE JAPAN EDITION issue 37