Sunday, August 30th, 2020

THE EXCELLENCE OF FABRIC

生地から楽しむ仕立て服

LBD-ハリソンズの生地には
安定の英国感が備わっている
それぞれのブランドのそれぞれの生地がしっかりとキャラクターを確立している。
3つの生地の仕立て上がりは格別だ。

 こうして見るとLBD-ハリソンズ グループの各ブランドの生地は英国の正統の薫りが極めて強く、カントリーテイスト溢れる“ハーツイスト”、シティな雰囲気たっぷりのチョークストライプなどをラインナップした“オイスター”も、テイストはまるで異なれど、どちらも英国そのものだ。一方で、無地でも奥行きのある色表現が美しいスミス ウールンズのボタニーのような生地もラインナップされている。そのどれもが本質を突いていて、長く付き合っていくのにふさわしいクオリティを備えている。彼らの名には絶対的な安心感がある。ブランドとして抜群の信頼性を備えているのだ。

PORTER&HARDING “Hartwist”

左:生地から楽しむ仕立て服〜10
SARTORIA YPSILON(サルトリア イプシロン)サルトリア イプシロンの船橋幸彦氏は、1977年からローマのトミー&ジュリオ カラチェニで修業。80年にローマで独立し、94年から2009年までミラノに工房をもっていたイタロ・ジャポネーゼだ。フェリーニに服を仕立てたことがあるなんてもう最高だが、氏の服にはその古きよきイタリアンクラシックの薫りがある。国内縫製のメイド トゥ メジャーで、納期は約5週間。ジャケット¥160,000(オーダー価格)Sartoria Ypsilon/ⒶⒷ

中:生地から楽しむ仕立て服〜11
CIFONELLI(チフォネリ)パリの3大タイユールの中で断トツに気を吐いているのが、マルブフ通り31番地のチフォネリだ。4代目の現当主ロレンツォ・チフォネリ氏はTHE RAKEでもお馴染みのエレガントな紳士だが、彼のカットにはチフォネリがチフォネリたる圧倒的なエレガンスと個を備える。ハーツイストのずっしりとした存在感が、それに見事にマッチ。国内縫製のメイド トゥ メジャーで、納期は約5週間。スーツ¥280,000(オーダー価格)Cifonelli /ⒶⒷ

右:生地から楽しむ仕立て服〜12
LID TAILOR(リッド テーラー)サヴィル・ロウ的な、鎧のようにカッチリした仕立てとかスラントポケットとか、そういう感じは一切なくて、根本 修氏が手がけるリッドテーラーの服は、いい意味でサラリとブリティッシュを楽しめる。氏はとにかくフツウを好むが、それはこだわりにこだわって導き出したフツウであり、それがわかる玄人を魅了しているのだ。国内縫製のメイド トゥ メジャーで、納期は約5週間。ジャケット¥185,000(オーダー価格)Lid Tailor/ⒶⒷ

HARRISONS OF EDINBURGH “Oyster”

左:生地から楽しむ仕立て服〜13
TAILOR&CUTTER(テーラー&カッター)有田一成氏は1991年に渡英し、サヴィル・ロウのギーブス&ホークスで修業。帰国後の2004年にテーラー&カッターを青山にオープンした。カッタウェイの裾やフレアした袖など、自身の感性をサヴィル・ロウの手法にミックスした服は、非常に英国の薫りが強い。そんな氏の服にはこのようなチョークストライプが実にしっくりくる。国内縫製のメイドトゥ メジャーで、納期は約5週間。3ピーススーツ¥330,000(オーダー価格) Tailor&Cutter /ⒶⒷ/ⒶⒷ

中:生地から楽しむ仕立て服〜14
HENRY POOLE(ヘンリー プール)サヴィル・ロウ最古のテーラーであるヘンリー プールに対し、その格調高さからクラシックすぎる印象をもっている人は多いはずだ。が、シニアカッターのアレックス・クック氏が開発した「チェルシー」は、ウエストのシェイプ位置が高く、胸からウエストにかけてのドレープが絶妙。しっかりモダンさを備えている。国内縫製のメイド トゥ メジャーで、納期は約5週間。ネイビージャケット¥185,000(オーダー価格) Henry Poole /ⒶⒷ

右:生地から楽しむ仕立て服〜15
WILLIAM SKINNER(ウィリアム スキナー)1865年に創業したディージ&スキナーは、エリザベス女王の護衛兵や王立騎馬砲兵隊をはじめとする連隊の服も仕立てる英国王室御用達テーラー。モダンな味付けをした三越伊勢丹のメイド トゥ メジャーでは、5代目を担うウィリアム・スキナー氏の名を冠している。ワイドピッチのストライプが直球の英国だ。国内縫製のメイド トゥ メジャーで、納期は約5週間。3ピーススーツ¥325,000(オーダー価格)William Skinner /ⒶⒷ

SMITH WOOLLENS “Botany”

左:生地から楽しむ仕立て服〜16
TAILOR CAID(テーラーケイド)ゴリゴリのアメトラ感を貫くテーラーケイドは無駄を極限まで削ぎ落としたシンプルなスタイルであるものの、だからこそⅠ型特有のカットが際立ち、ひと目でそれとわかる個性を備える。こちらはケイドの中ではややワイドなラペルをした新作で、スミス ウールンズのボタニーの、グレイ無地のサージとの相性が非常によい。国内縫製のメイド トゥ メジャーで、納期は約5週間。3ピーススーツ¥299,000(オーダー価格)Tailor Caid/ⒶⒷ

中:生地から楽しむ仕立て服〜17
RICHARD ANDERSON(リチャード アンダーソン)こちらと比較して3Bで腰ポケットがスラントではないこちらのブレザーは、 同じリチャード アンダーソンでもクセがなく、誰でも入りやすいモデル。また、ノーブルさを備えるサヴィル・ロウのコンストラクションのネイビーブレザーは、多くの人の憧れでもある。スミス ウールンズのボタニーもいい役目を果たしている。国内縫製のメイド トゥ メジャーで、納期は約5週間。ブレザー¥150,000(オーダー価格) Richard Anderson/ⒶⒷ

右:生地から楽しむ仕立て服〜18
ICHIRO SUZUKI(イチロウ スズキ)サヴィル・ロウのヘンリー プールで日本人初のカッターを務めたことで知られる鈴木一郎氏は、現在はパリに拠点を置き、メゾンブランドのデザイナーとして活躍している。こちらの4Bダブルブレステッドは裾が斜めにカットされていて、コンストラクションこそサヴィル・ロウだが非常にオリジナリティ溢れるスーツに仕上がっている。国内縫製のメイド トゥ メジャーで、納期は約5週間。スーツ¥304,000(オーダー価格)Ichiro Suzuki/ⒶⒷ

お問い合わせ先
Ⓐ伊勢丹新宿店 TEL03-3352-1111(大代表) 
Ⓑ日本橋三越本店 TEL03-3241-3311(大代表)

本記事は2020年7月27日発売号にて掲載されたものです。
価格等が変更になっている場合がございます。あらかじめご了承ください。

THE RAKE JAPAN EDITION issue 35

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