THE EXCELLENCE OF FABRIC

生地から楽しむ仕立て服

August 2020

スーツのオーダーの醍醐味は生地選びにあるといっても過言ではない。
同じテーラーで仕立てた服でも、生地選びひとつでその仕上がりはまるで変わる。
THE RAKEが自信をもってオススメしたい、“間違いなし”の生地から楽しむ仕立て服。

photography jun udagawa styling akihiro shikata

生地から楽しむ仕立て服〜01
DORMEUIL “15.7” 4PLY

名門ドーメルの“15.7”の4プライが
バンチブックに登場
昨年登場した、三越伊勢丹の別注による4プライの“15.7”。
生地としての完成度があまりに高かったため、それがバンチブックに仲間入り!

DORMEUIL “15.7”スーパー160’sに相当する15.7マイクロンの原毛を使用している“15.7”。世界流通しているバンチに従来入っていたのは、経糸・緯糸ともに120番手の双糸で織り上げた230g/mのタイプのみだった。が、昨年三越伊勢丹とのコラボレーションによって誕生した4プライのタイプが6枚加わり、グーンと中身がパワーアップ!

 フランスの名門ドーメルで昨今人気のファブリックのひとつに、スーパー160’sに相当する15.7マイクロンの原毛を使用した“15.7(フィフティーン・ポイント・セブン)”があげられる。同生地は世界で流通しているバンチもラインナップされているが、今までその中に入っていたのは経糸・緯糸ともに2プライの糸で織られたタイプのみだった。

 15.7には三越伊勢丹の別注による4プライ(三越伊勢丹別注では、さらに酔狂な6プライ、8プライもあり)のタイプもあって、そちらはTHE RAKEでも何度か紹介しているが、あまりにその出来がよかったためドーメルのフランス本社たっての希望で、“15.7”のバンチブックに加わることになったのだ。

 大変しなやかかつ艶やかで、しっかり芯があり、ウェイトも320g/mと、仕立て映えのするバランスのいい服地だ。いちど触っていただければ、世界展開が決まったというのも100%納得していただけるだろう。

HENRY POOLE(ヘンリー プール)創業は1806年。サヴィル・ロウ最古のテーラーであるヘンリー プールの伝統的なカットを踏襲した「メイフェア」の、2Bピークトラペル仕様による一着。“15.7” 4プライで仕立てられており、切れ味鋭いカットをより美しく、艶やかに見せている。スーパー160’sの原毛を4プライの30番手の糸にして織り上げているため、滑らかな中に芯があり、その表情は新鮮だ。国内縫製のメイド トゥ メジャーで、納期は約5週間。3ピーススーツ¥572,000(オーダー価格) Henry Poole /ⒶⒷ シャツ¥36,000 Borriello タイ¥18,000 E&G Cappelli/ both by Ⓐ チーフ property of stylist

バンチブックに加わって世界流通が始まった“15.7” 4プライを狙え!“15.7”のバンチの最後に入っている6枚が、新たに加わった4プライの生地。4プライのほうは、長く付き合えるオーセンティックな色柄が揃っている。2プライが230g/mなのに対し、4プライは320g/m。

お問い合わせ先
Ⓐ伊勢丹新宿店 TEL03-3352-1111(大代表) 
Ⓑ日本橋三越本店 TEL03-3241-3311(大代表)

本記事は2020年7月27日発売号にて掲載されたものです。
価格等が変更になっている場合がございます。あらかじめご了承ください。

THE RAKE JAPAN EDITION issue 35

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