THE CHAMPIONS OF HUMILITY
ターンブル&アッサーの絆
February 2020
ターンブル&アッサーの重要な顧客のひとりが、かのジェームズ・ボンド。1962 年に初めてスクリーンに登場したときから、常にT&Aを愛用していた。これは5代目ボンド役ピアース・ブロスナンが実際に着用した3モデルを復刻したものだ。
― ボンド・タイ・コレクション ―上: 『ワールド・イズ・イナフ』(1999年)
中: 『ダイ・アナザー・デイ』(2002年)
下: 『トゥモロー・ネバー・ダイ』(1997年)
¥19,000 Turnbull & Asser(ヴァルカナイズ・ロンドン Tel.03-5464-5255)
ジェームズさん、あなたは常に控えめですね。その謙虚さはお父様譲りですか?
JF:ええ、おっしゃるとおりです。父は裏方に徹するタイプなのです。ハウス・オブ・フレーザーの買収時には、投資銀行の担当者が「彼らは誰なんだ? エジプト出身の3兄弟とか。情報がまったく見つからない」と言っていたそうです。
ご家族で素敵な時間をお過ごしのようですね。楽しむ秘訣は何でしょう?
AF:昔から皆で、家族旅行をしてきました。時には思い切って新しい場所へ行き、また時にはよい思い出のある場所を再訪します。なんでも一緒に体験することで、私たちの絆も強くなります。
AF:子供を正しく育てるうえで一番大切なのは、ただ一緒に過ごすことです。私たちは多くの時間をともにし、いつも愉快に過ごしています。
JF:父が見事に成し遂げてきた事柄のひとつは、私たちを決してバラバラにしなかったことでしょう。
お母様のご出身は?
JF:エセックス州です。実は母は古物店をやっていたんです。父が小売業に携わるより前ですから、うちでは母が本物の元祖小売業ですね。
奥様とはどこで出会われたのですか?
AF:ここロンドンのパーティーで。部屋で最も麗しい女性と話し始めたのですから、その後はもうおわかりでしょう?
本記事は2019年3月25日発売号にて掲載されたものです。
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THE RAKE JAPAN EDITION issue 27