Photographer Elliott Erwitt -Interview-
写真家エリオット・アーウィット インタビュー
“伝説”が語ったこと、写したもの
April 2019
同じく自宅アパートメントにて。90歳を迎えてなお、写真に対する真摯な姿勢と情熱は衰えることがない。現在も写真集を精力的に出版している。近著に『ELLIOTT ERWITT’S SCOTLAND』がある。
「戦争の写真は私は撮らない。見た人が傷つくだろう。それは私はやりたくない。戦争写真家になるのはそれしか写真を撮る仕事がなかったからという人もいる。私は初めから興味がなかった」
彼の写真に共通する温かさやユーモアはこうした本人の資質によるものだ。
決定的な瞬間を捉えた多くの写真は既に頭の中で思い描かれていたのだろうか。
「写真を撮る時に先入観はない。その時の状況を見て、写真に撮る。いい写真であってくれたらと思い、撮り終えて結果をみる。デジタルではあまり撮らないし、フィルムだと数日待つこともある。そして、ある時、サプライズがやってくる」