UNPEELING THE BIG APPLE

N.Y.流スタイルとは何か?

February 2019

text yoshimi hasegawa photography rose callahan

この部屋に合わせ、ブラインドにはホーランド&シェリー社ローリングブレザー用ファブリックを使用。家具はラルフ ローレン ホームのキャビネット(左)、ポール・マッコブのブルースツールが並ぶ室内には、スーツ、靴、シャツ、時計、タイ、ポケットスクエアまで整然とディスプレイ。時計はロレックスとパテック フィリップが多い。

 氏が明言するように、彼の着こなしには、既に自分の中に確立された厳然としたルールがある。

 そのスタンスはインテリアやアートと同様、自分が好きかどうかという自らの美意識の基準ですべてが精査され、選び抜かれているようだ。

 シルクのタイにシルクのポケットチーフはしない。ポケットチーフは常にホワイトのアイリッシュリネンのみ。シャツはパリに住む前から10年以上シャルベを愛用。通常はシャツに合わせ、シャルベやエルメスのタイを合わせるが、ドレイクスも外しで合わせることもある。

スタイルを象徴するのは、自信と自由 リビングルームもさることながら、圧巻なのは、あたかもプライベートに誂えられたハバーダッシャリーのような、かつてのゲストルームを改造したウォーク・イン・クローゼットである。

THE RAKE JAPAN EDITION issue 25
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