UNPEELING THE BIG APPLE
N.Y.流スタイルとは何か?
February 2019
アメリカの権威あるインテリア雑誌『COTTAGES&GARDENS』にもマンハッタンの歴史的アパートメントのリフォーム例として掲載。マンハッタンの高層建築とは対照的なNYの歴史を象徴する建築である。
ニューヨークのデコレーター、ジョアンナ・ジョーンズに依頼し、もとは2部屋だったアパートメントを、大規模な改修工事を行い、ひとつのアパートメントにした。こうして1937年のオリジナルの意匠をできるだけ忠実に生かした“ブラック&ホワイト”の空間が完成した。
T.H.ロブスジョン・ギビングスのダイニングテーブル、カイ・クリスチャンセンのラウンジチェアといった家具から、壁にかけられた1719年の建築を描いたドローイング、1875年作のサン・ルイ製クリスタルのワイングラスといった小物まで、あらゆるディテールにダダ氏のクールな美意識が反映されている。
果たしてダダ氏にとってニューヨークスタイルとは何か?
「私の定義でいうなら、コンフィデンス(自信)とフリーダム(自由)。これがニューヨークスタイルです。つまり、今の私のワードローブのように自分自身が好きなものを自由に組み合わせ、自信を持って着こなす、といったことでしょう。私自身はこのスーツが好きだと思うことはあっても、このスタイルが好きだ、こうなりたいと思ったことはないですね」