THE RAKE PERSONIFIED
小説家ジェイ・マキナニーのスタイル
January 2020
W:よく行かれたクラブは?
J:エリアです。他より流行に敏感で、陽気な雰囲気が大好きでした。マッドクラブも好きでしたね。パンク風のいかがわしさと、店内で誰にでも会えるという生き生きした感覚が素敵でした。あそこにはアンディ・ウォーホル、ジム・キャロル、ルー・リードがよくいて、彼らはいろいろな意味で最高にクールでしたね。
W:クラブの常連になると、ちょっとしたコミュニティーが生まれたのでは?
J:そうですね。国際的なコミュニティーがあり、世界各地のナイトクラブでしょっちゅうばったり会うのは面白かった。80年代は、パリのレ・バン・ドゥーシュへふらっと行くと、よくニューヨークの友人に鉢合わせしました。もちろんパリの友人にも会いますが、ミラノやロンドンで知り合った人とも会うんです。皆が素敵な仲間意識を共有していました。
W:さて、独創的なナイトクラブがない今、あなたはどんな風に装いを楽しんでいらっしゃるのですか?
J:今、友人と毎年、ニューヨークで大きなクリスマスパーティーを主催しています。10年ほど前、彼が私たち夫婦に21クラブでのクリスマスパーティーを共同主催しませんかと言ってくれたのが始まりです。その後、開催場所を移しましたが、恒例の催しになりました。毎年、いくつかの社交雑誌で今年最高のパーティーに選ばれていますよ。
W:クリスマスパーティーでは何を着られる予定なのですか?
J:その友人と私でハンツマンへ行き、揃いのタータンチェックのディナージャケットを誂えて着ることにしました。
W:素晴らしい。まさに妙案ですね。
ニューヨークのエイズ募金イベントで、キャリー・フィッシャー(左)、ローレン・ハットン(右)と(1988年)。
本記事は2019年9月25日発売号にて掲載されたものです。
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THE RAKE JAPAN EDITION issue 29