THE RAKE & B.R.ONLINE
MEDIA CROSSOVER

“ともに推す”この一品、
ナポリの服の魅力を詰め込んだGabo

January 2020

THE RAKEとネットメディアB.R.ONLINEが、
今季注目のブランドをプッシュする。今回はナポリ発の注目ブランド
Gabo(ガボ)である。その魅力を、目利きバイヤーに伺った。
photography yasuyuki suzuki, natsuko okada

洗練されたテイストの日本限定のモデルも左:今季のトレンドであるリネン混のジャケット。モデルはGaboの代表作で世界的にベストセラーのNEW NAPOLI。カッティングを直線的にし、モードなテイストを取り入れた日本限定のフォルムだ。ホワイトジャケット ¥100,000
右:ジャージー素材を使ったアンコン仕立て。モデルはTOTOで、肩がせまく、一方肩背幅やウエストにゆとりを持たせている。肩から首にかけて、のぼりがきれいに見えるのが特徴だ。ネイビージャケット ¥104,000 both by GaboEstnation(エストネーション Tel.0120-503-971)

 Gabo(ガボ)をご存じだろうか? この春夏、最も注目されているブランドのひとつでビームス、ユナイテッドアローズ、B.R.SHOPと名だたるショップが相次いでプッシュしている。その人気の秘密は何なのか、数あるセレクトの中でも、特に都会的な品揃えで知られるエストネーションのメンズバイヤー、中森博一氏に伺ってみた。

「Gaboはナポリのブランドです。いとこ同士のジャンフランコ氏とジュゼッペ氏によって1994年に工場が設立され、2013年にプライベートブランドであるGaboをデビューさせました。ナポリの服の魅力は、まず人間中心の服作りにあります。私が行った工房では、縫製工程でトルソーに“着せては直し、直しては着せ”を何度も繰り返していました。これによって立体的で着やすい服ができあがるのです。それから雨振り袖など、独特の手作り感も魅力です。ナポリの服は圧倒的にハンドの工程が多い。Gaboに関しては、肩付けやラペルのステッチも手で入れているそうです。もはや服というより、工芸品のレベルです。最後に、価格がリーズナブルであること。これだけ手間がかかっているのに、ジャケットで10万円前後というのは、かなり“いい線”だと思います。一時代を築いたブランドたちが一段落した今、次はGaboの時代が来るのかもしれません」

THE RAKE JAPAN EDITION issue 32
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Contents

<本連載の過去記事は以下より>

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