RUNNING WITH SCISSORS

モードになったスウェットパンツ

July 2019

text josh sims photography ben harries fashion editor sarah ann murray

1920年代後半に発明されたスウェットパンツはさまざまな時代を経て、リラックスウェアの定番となった。

 しかし、こんな意見もある。

「スウェットパンツをドレスアップしたり、本来の姿とは違うものにしたりするのは、相当難しいことだと思う」とギーブス&ホークスのデザイン・ヘッドであるマーク・フロストは言う。

「スウェットパンツの本質を忘れてフォーマルなシーンに着ていくのは、まるでディナージャケットを野良仕事に着ていくようなものだ。洋服には、それぞれに適した時間と場所があり、スウェットパンツ本来のリラックスしたスポーティさは、本来それが生かされる場所で、生かしたほうがいい」

 だからといって、完全にデイリー・トンプソン(イギリスの陸上競技十種競技選手)にならなきゃいけないというわけではない。Issue08のP84, 85, 87のファッション・フォトで、スウェットが持つ、モードとしての可能性を感じてもらえるだろう。

THE RAKE JAPAN EDITION issue 08
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