HOTELS DELUXE Vol.12

ホテル連載 第12回:ドライサウナがあるホテルのスパ

June 2021

ユニセックス向けのトリートメントメニューが多くラインナップされているラグジュアリーホテルのスパのなかでも、今回はスパ初心者向け、かつドライサウナを完備している3カ所をご紹介。

 

 

 

<マンダリン オリエンタル 東京>

 

自分では怠りがちな“肌”のメンテナンスに興味がある諸兄におすすめなのが、世界が認める施術レベルを誇る同ホテルが考案した男性用メニューだ。

 

「トランキリティ スイート」はバスタブ付きの個室。左の窓からは秋葉原方面のシティービュー、右の窓からは東京スカイツリーなどの浅草方面のビューを楽しめる贅沢な設計だ。

 

 

 

 米国の『フォーブス・トラベルガイド』による格付けにおいて、日本のホテルで唯一、7年連続「ホテル」と「スパ」の両部門にて最高評価の五ツ星を獲得しているマンダリン オリエンタル 東京。

 

 そんな日本が誇るべき同ホテルのスパでは、男性用メニューとして「マンダリン マン」と「エグゼクティブ マン」の2種類が提供されており、前者はクレンジングとフェイシャルトリートメントで顔の肌の活性を取り戻したあと、温めた石を使用して背中、特に首や肩、腰の硬くなった筋肉をゆっくりとほぐしてくれる。一方後者は、ボディスクラブで背面の古い角質を落としたあと、背中全体を心地よい手技でほぐし、最後は足ツボマッサージで仕上げてくれる。普段、簡単なケアで済ませがちな顔のメンテナンスをプロに任せてみたい人は「マンダリン マン」を、手が届かないような背中など、身体の角質までさっぱりと落としたい人は「エグゼクティブ マン」を選ぶのがいいだろう。

 

 しかも嬉しいことに、施術前に利用できるドライサウナは、他では巡り合えないような大きな窓が配された贅沢な空間。これ以上ない解放感を約束してくれること間違いなし。

 

 

写真のドライサウナのほか、スチームサウナも完備している。

 

ボディジェット付きヴィタリティプールからも東京の景色を一望できる。いずれも水着着用不要。

 

 

マンダリン マン(90分)¥42,900

エグゼクティブ マン(90分)¥42,900

 

 

予約・問い合わせ

TEL.03-3270-8300

www.mandarinoriental.co.jp/tokyo/nihonbashi/luxury-hotel

 

 

 

<ザ・リッツ・カールトン東京>

 

身体の疲れにとどまらず、足の悩みがある諸兄はここに決まり。

フランスから上陸したのは、日本で唯一受けられる足医学×美の施術。

 

スパ会員と宿泊者、そしてトリートメント利用者が利用できるヒートエクスペリエンスエリア。男性用・女性用ともに広々としたドライサウナとスチームサウナ、ホットタブ、そして水風呂が配されている。

 

 

 ザ・リッツ・カールトン東京の46階に位置するスパの男性用メニュー「ザ・メンズ・トリートメント」は、温めた石による全身トリートメントに始まり、フェイシャルトリートメント、そしてスカルプトリートメントで終わるもの。フェイシャルやボディだけでなく、頭皮マッサージも施してくれるため、目の疲れや頭皮のコリが気になる諸兄にもおすすめだ。

 

 さらに、最近スタートした「バスティアン・ペディキュア」は、日本ではここでしか受けられない特別な施術。フランスを拠点に世界各国のラグジュアリーホテルでサービスを提供しているバスティアン・ゴンザレス氏が考案した“足医学”に基づいて、タコや魚の目をはじめ、靴を履いていて痛い箇所など、足が抱えている問題を一緒に解決してくれる。

 

 専用の器具によって気になる箇所や角質、爪のケア(ペディキュアは塗らないのでご安心を)を行ったあと、照明を落としてじっくりと膝下のマッサージが施される。素足になることが多いこれからの季節に特におすすめしたい。

 

 

ドライサウナは照明が暗めなので、徹底的に自身と向き合って心身を整えられるだろう。いずれも水着の着用は不要。

 

 

 

ザ・メンズ・トリートメント(90分)¥51,040

バスティアン・ペディキュア(75分)¥24,882

 

 

予約・問い合わせ

TEL.03-6434-8813(7:00〜20:00)

www.ritzcarlton.com/jp/hotels/japan/tokyo

 

 

 

<ウェスティンホテル東京>

 

全身の“筋膜”を丁寧に整えてくれるトリートメントは、2007年の開業当時から根強い人気を誇るリピーター続出のメニュー。

 

店名が「ル・スパ・パリジエン」であるように、パリのアパルトマンを彷彿とさせる空間だ。個室のなかには、上の写真のように銅製のバスタブが配されている部屋も。

 

 

 

 ウェスティンホテル東京で開業当時から男女ともに人気のメニューは、人間の身体を全身タイツのように覆っている“筋膜”にアプローチしてくれるトリートメント。筋膜とは筋肉を包み込んでいる膜であり、「第二の骨格」ともいわれる、人間にとってとても大事なもの。特別なマシン等は使用せずに、手で丁寧に、やさしく筋膜を整えてから筋肉にアプローチすることで、可動域を広げられるだけでなく、慢性的なコリをほぐれやすくし、本来の身体の状態にリセットしてくれるのだ。トリートメント後の身体の軽さを存分に体感できるだろう。

 

 そんな筋膜を整えてくれるトリートメントのなかでも、デスクワークで凝り固まった背面(背中や脚裏)と頭皮をほぐしてくれる「ジェットラグ セラピー」や、全身を行う「ファーシャ ボディワーク」がおすすめ。施術に使用されるオイルに含まれるグレープフルーツとペパーミント、フランキンセンスの精油には自律神経を整える働きも。リラックス効果をより高めてくれるだろう。

 

 

女性のアクアエリア(温浴施設)にはスチームサウナとジェットバス、そして男性のアクアエリアにはそれらにプラスしてドライサウナも完備している。いずれも水着着用不要。

 

 

 

ジェットラグ セラピー(60分)¥25,000

ファーシャ ボディワーク(90分)¥37,000

 

予約・問い合わせ

TEL.03-5423-7002

www.marriott.co.jp/hotels/travel/tyowi-the-westin-tokyo/

 

 

<本連載の記事は以下より>

Vol.01 ホテルでクルマを愉しむ

Vol.02 高層階のプールを安息地にする

Vol.03 ホテルの名物料理

Vol.04 素敵なテラスのある客室

Vol.05 最新ルーフトップバー

Vol.06 ルームサービス限定の一皿 其ノ一

Vol.07 ルームサービス限定の一皿 其ノ二

Vol.08 バーバーで男を磨く

Vol.09 名物手土産 -定番編-

Vol.10 名物手土産 -缶クッキー編-

Vol.11 名物手土産 -アロマ編-

Vol.12 ドライサウナがあるホテルのスパ

Vol.13 夏限定の麺料理

 

 

 

本記事は2021年3月25日発売号にて掲載されたものです。
価格等が変更になっている場合がございます。あらかじめご了承ください。

THE RAKE JAPAN EDITION  issue40