HOTELS DELUXE Vol.04
ホテル連載 第4回:素敵なテラスのある客室
May 2020
窓の外に広がる非日常の景色は、旅を彩る重要な要素のひとつである。客室のテラスで過ごす時間は、旅をさらに特別なものにしてくれるだろう。
<フォーシーズンズホテル京都>
ホテル内にいても豊かな緑を感じられる。池には鯉や亀の姿も。写真の客室は「ワンベッドルームスイート」。1泊1室2名¥169,000~。同部屋タイプのテラス付きは1室だけであるため、リクエストは可能だが確約は不可能。空室状況により希望に添えない可能性もある。
京都・東山エリアの「フォーシーズンズホテル京都」には、800年以上の歴史を誇る池庭「積翠園」がある。
客室とレジデンスの一部は、この庭を囲むように配されており、テラスからは四季の移ろいを感じられる。池庭にある桜や新緑、紅葉や雪景色を、誰にも邪魔されることなくゆったり眺められる特等席なのだ。
レジデンスの中にはテラスから庭へ直接アクセスできる部屋まであり、広大な庭があたかも自分のものかのように過ごせる。
池庭に臨むお茶室でのヨガや充実したスパ施設にも定評があるこのホテルは、都の中心に位置するアクセスのよい“シティ”ホテルでありながら、ゆったりとした時間が流れる“リゾート”ホテルなのだ。
フォーシーズンズホテル京都
TEL.075-541-8288
<神戸メリケンパークオリエンタルホテル>
あまりの開放感に、思わず深呼吸したくなるテラス。潮の香りを感じながらルームサービスでアペリティフを楽しめるほか、朝日を浴びながらいただく朝食もおすすめ。写真の客室は「アウトドアリビング コーナースイート」。テラスだけで約45㎡の広さを誇る。1泊1室2名¥91,000~。
神戸港を見守る公式灯台があり、270度を海に囲まれる「神戸メリケンパークオリエンタルホテル」。
その立地を生かして全客室に配されたバルコニーからは、神戸を一望する4つのパノラマビューを楽しめる。
海からの風をダイレクトに感じられる一面オーシャンビューの南側、港越しにポートアイランド・神戸大橋を望む東側、街のシンボルである神戸ポートタワーと神戸海洋博物館を望む北側、そして夜は観覧車や遊覧船の夜景を望むイルミネーションビューの西側だ。
スイートルームのバルコニーは、いずれも23㎡以上という広さを誇り、もうひとつの“アウトドア”リビングルームとして活用できるほど。思い思いのくつろぎ時間を満喫したい。
神戸メリケンパークオリエンタルホテル
TEL.078-325-8111
<ザ・リッツ・カールトン京都>
庭師によるこまやかな手仕事が窺える。「ガーデンテラススイート」1泊1室2名¥155,000~。
「ザ・リッツ・カールトン京都」の「ガーデンテラススイート」には、実に本格的な日本庭園がある。ホテル最上階の5階にあるため、鴨川と東山三十六峰を一望できるだけでなく、周辺一帯で一番空を近くに感じられる。
山並みも空も月も星も、すべて独り占めできるといっても過言ではないだろう。
テラス奥にはテーブルと椅子が設置されており、ここでのプライベートダイニングサービスも常時利用可能。特にインルームダイニングで提供されている人気のハンバーガーは、ぜひ一度ご堪能いただきたい。
日本らしい風情あるプライベートな庭園で、夕涼みや月見もできる客室など他には見つけられないだろう。
ザ・リッツ・カールトン京都
TEL.075-746-5555
<ベラビスタ スパ&マリーナ 尾道>
スパルームの先にあるテラス。インルームダイニングサービスはないが、ワインや地元のカフェが手がけるお菓子などが用意されている。「ザ・ベラビスタ メゾネットスパスイート」1泊1室2名¥252,000~(税抜・サービス料込)。
迎賓館として、瀬戸内海を見下ろす丘の上に誕生したホテル「ベラビスタ スパ&マリーナ尾道」のテラスはひと味違う。
テラスがあるのは、最上ランクの「ザ・ベラビスタ メゾネットスパスイート」のインスパルームの奥。この部屋は充実したスパ設備が魅力で、展望風呂や岩盤浴、広々としたレインシャワーが完備されている、まさに“癒やしのための部屋”なのだ。
俗世界から切り離された空間のテラスには、神秘的な火が焚かれ、目の前には日本が誇る多島美が広がる。
コンクリートジャングルでの煩雑さに距離を置ける、限られた大人のための空間がここにはあるのだ。
ベラビスタ スパ&マリーナ 尾道
TEL.0120-87-3333
*番外編*
<パレスホテル東京>
宿泊者限定クラブラブラウンジのテラス。クラブルームならびにスイートルームの宿泊者がアクセス可能。朝食やアフタヌーンティー、アペリティーボも楽しめる。
「パレスホテル東京」の19階にある宿泊者限定クラブラウンジには、皇居外苑の緑やお濠を望めるテラスがある。
利用客が限られているため広い空間を快適に利用できるだけでなく、緑に囲まれていることで外からの視線を気にすることなくゆったり過ごせる。
ここではイヴニングカナッペタイム(17:30-20:00)にのみ提供されるソムリエ監修のシーズナルワインを、多彩なピンチョスとともに楽しみたい。思わず長居してしまう極上空間だ。
パレスホテル東京
TEL.03-3211-5211
本記事は2019年9月25日発売号にて掲載されたものです。
価格等が変更になっている場合がございます。あらかじめご了承ください。
<本連載の記事は以下より>