HOTELS DELUXE Vol.01
ホテル連載 第1回:ホテルでクルマを愉しむ
February 2020
ホテルの面白みはただ宿泊することだけにとどまらない。チェックインからチェックアウトの時間まで、その愉しみ方は無限大だ。本連載では、各ホテルがもつ多様な魅力を、ひとつのテーマで比較し、紹介していく。第1回は、「クルマ」に注目。送迎サービスから運転手付きの時間利用まで、知られざるサービスが目白押しだ。
<ザ・ペニンシュラ東京>
ザ・ペニンシュラ東京が保有する車両の数々。左から順に、BMW7シリーズ、ロールス・ロイス・ファントム・エクステンデット・ホイールベース、1934 年製ロールス・ロイス・ファントムⅡ。
クルマとの関係が非常に深いザ・ペニンシュラホテルズ。1970年代にザ・ペニンシュラ香港に導入した7台のロールス・ロイス・シルバーシャドウにはじまり、現在では多様な車種を保有している。特にロールス・ロイスは、一企業として最多の購入数を誇るほどだ。
ザ・ペニンシュラ東京の宿泊者が利用できるクルマは、全5種。1934年製ロールス・ロイス・ファントムⅡだけはウェディング用だが、ロールス・ロイス・ファントム・エクステンデット・ホイールベースとBMW7シリーズ、テスラは空港間送迎サービス、または運転手付きの時間利用が可能。
そしてMINIクーパーはスイートタイプの客室に宿泊するゲストが3時間10km圏内、専属ドライバー付きで利用できる。ボディの色はいずれもペニンシュラ・グリーンに統一され、プロテクションや収納を追加するなど、ゲストを第一に考えた特別仕様にカスタマイズされている。
上:ガソリンを一切使用しない「テスラ・モデルS シグネチャー」。空港間の送迎と時間利用が可能。/下:屋根部分のキャリーボックスが可愛い「MINIクーパー Sクラブマン」。スイート宿泊者が専属ドライバー付きで利用可能(利用は空車状況による)。
ザ・ペニンシュラ東京
TEL: 03-6270-2888
www.peninsula.com/ja/tokyo/5-star-luxury-hotel-ginza
<フォーシーズンズホテル京都>
ホテル専用車のロールス・ロイス。本写真はホテルの正面玄関である「ポート・コーシェ」にて。ホテルレジデンスは現在も販売中。1ベッドと2ベッドタイプがあるため、ゆとりある滞在が可能。全客室にバルコニーが付いているため、ガーデンビューの部屋を指定すれば、バルコニーで庭園を眺めながらの朝食も楽しめる。
フォーシーズンズホテル京都が提供する、「ホテルレジデンス」のスイートの宿泊ゲストに向けた7つの特典のひとつが、ホテル専用車であるロールス・ロイスにて、3km圏内であればどこへでも希望の場所まで送ってくれるサービスだ。
ホテルが位置しているのは東山エリアであるため、祇園・四条河原町や伏見稲荷も範囲内。ホテルレジデンスの客室にはオープンキッチンが完備されているので、錦市場へ送ってもらい新鮮な食材を購入し、料理を楽しむのもいいだろう。住まうように滞在できるのが、同客室の大きな魅力のひとつである。
本サービスを利用すれば、いつもとひと味違う京都を堪能できるに違いない。次の旅では、迷わずホテルレジデンスを選びたい。
フォーシーズンズホテル京都
TEL:075-541-8288
<星のや軽井沢>
宿泊者だけが利用できる「メルセデス・ベンツ GLC」。日本の都市交通事情に最適な、プレミアムミドルサイズのSUVだ。ベストセラーモデルである「C クラス」と同様の快適性を備えるだけでなく、洗練されたデザイン、そして走行性能も抜群。
谷あいに佇む隠れ家のような客室、そして源泉かけ流しの温泉が人気の「星のや軽井沢」で提供されているモビリティサービスが実にいい。人気モデルの「メルセデス・ベンツ GLC」をレンタルできるのだ。
星野リゾートとメルセデス・ベンツ日本がタッグを組んだことにより誕生した同サービスは、宿泊者限定で利用できるもの。予約はスマートフォンから簡単にでき、インターネット上で決済まで可能。星のや軽井沢での滞在中にどこかへドライブに出かけたくなったときには、是非とも利用したい。
星のや軽井沢
TEL:0570-073-066(星のや総合予約)
本記事は2019年5月25日発売号にて掲載されたものです。
価格等が変更になっている場合がございます。あらかじめご了承ください。
<本連載の記事は以下より>