Monday, October 7th, 2019

SEWING THE SEEDS OF TIME

円熟の境地

ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーを経て、スーパースターへ。
ナイトの称号を持つサー・パトリック・スチュワートの情熱や野心、好奇心はとどまるところを知らない。
X-MENシリーズの最新作『LOGAN/ローガン』の撮影を終えた彼にインタビューの機会を得た。
text nick scott photography simon emmett fashion direction jo grzeszczuk
Special thanks to Hotel Café Royal
issue10

Sir Patrick Stewart / パトリック・スチュワート1940年、イギリス・ヨークシャー州生まれ。地元の劇団で活動を始め、26歳のときロイヤル・シェイクスピア・カンパニーに入団。SF大作『新スタートレック』のピカード艦長や、『X-MEN』シリーズでチャールズ・エグゼビアを演じ、持ち味を生かした厳しくも慈愛に満ちたキャラクターで世界中の映画好きに知られる存在。2010年には大英帝国勲章ナイト位を受勲。

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 パトリック・スチュワートは2013年からツイッターを始め、ユーモラスな投稿を披露している。堅いイメージを払拭し、男の中にある子供のような部分をさらけだそうとしているのだろう。投稿された写真の中にはロブスターの着ぐるみ姿や、ピンクの綿あめで自分の肖像をつくっている姿が見られる。だが、これまでで最もリツイートが多かったのは「ブロマンス」(=ブラザー+ロマンス。男同士の熱い友情)の関係として有名になった、親友サー・イアン・マッケランとの一連のお茶目な写真の投稿。ふたりがタイムズスクエアでポーズを取ったり、お揃いの山高帽をかぶったり、セサミストリートのエルモを挟んで立ったりして大いに話題となった。多忙だった2016年を終えて休暇を取っている彼に「これからもこんな楽しい写真を投稿してくれるか」と聞くと、「もちろん」と答えてくれた。

「ツイッターの名を汚している人がいるけど、だからといってやめてしまうのは了見が狭いと思う。僕がやっているのは、ユーモアを持たせつつ、たまにはマジメな話題や影響を与えたいテーマについてコメントすることなんだ」

まったく雰囲気の違う最新作 76歳のスチュワートは今も実に若々しいが、X-MENのスピンオフ作品であるウルヴァリンシリーズの最新作『LOGAN /ローガン』(6月1日公開)では、いい意味で期待を裏切られるだろう。主役のヒュー・ジャックマン演じるローガン(ウルヴァリン)と、パトリック・スチュワート演じるプロフェッサーX(チャールズ・エグゼビア)は、前作よりかなり年を取っている。

「映画が始まるとすぐに、世界が一変してしまったことがわかる。エグゼビアのパワーはもう、役に立つというよりも社会にとって最も危険な域。誰よりも危険なミュータントに変貌する恐れがあり、常に監視されている。年齢を重ねた結果、ウルヴァリンとエグゼビアの熱意や希望、生き方そのものが変わっているから、観客はかなり驚かされるだろうね」

本記事は2017年7月24日発売号にて掲載されたものです。
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THE RAKE JAPAN EDITION issue 16

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