Friday, March 24th, 2017

DIRECTOR’S CUT

スーツが与えてくれた人生の転機

text tom chamberlin photography robert spangle

『ゴーストバスターズ』のセットで(2016年)

昔から女性と一緒にいるとくつろげる ロサンゼルスに出てきた頃、面白くてプロ意識の高い女性たちの存在を知った。でも、映画に出ている彼女たちは男性の引き立て役のような感じで、面白いことができない。男性は面白い役がやれるのに、女性はビッチな役どころなんだ。これはフェアじゃないと思ったし、自分なら女性の視点やキャラクターを描くことができると思ったよ。この業界では男性が主役の物語ばかりが嫌になるほど語られているから、もうそんなに興味が持てないんだ。

プロジェクトを成功させる唯一の方法は、最高のメンバーを巻き込むこと そうすれば、道が開ける。テレビ局と話し合い、「好きなようにキャスティングさせてくれ」と主張するのが基本的な僕のやり方だ。

僕の映画を一手に引き受けてくれてるキャスティングディレクター、アリソン・ジョーンズは、まさに天才なんだ 彼女はすばらしい人材を発掘してくれる、モダンコメディの母といった存在だ。例えばジョン・フランシス・デイリーが演じた『フリークス学園』のサム・ウィアーは、のっぽないじめられっ子という設定で、そんな感じの子をオーディションで探していたし、イメージに近い子もいたけれど、どうも役柄にぴったりこなかった。最初ジョンに会ったときは12歳くらいに見えて、「若すぎる」と思ったんだけど、これが高校のいいところで、幼く見える子もいれば、大人びている子もいて、成熟度はそれぞれ違うと考え直したんだ。

THE RAKE JAPAN EDITION issue 15
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